セロー250でユーラシア大陸横断 6

5月19日

8時に起きて昨日の食堂で朝ごはん。
たれ付きの肉をご飯にかけてもらいます。安くてうまい。200円くらいです。

今日はキャンプするのでスーパーで水を買ってから、トラの仕事先のカフェへ。まだ仕事に来てないようです。せっかく入ったしアメリカーノを頼むと150ルーブルもしてロシアの物価を考えるとなかなかのお値段。しかし値段相応のいいお店です。

店を出て宿に戻り荷造り完了。朝買ってきた水はまた炭酸入りで失敗しました。別のスーパーで店員さんに「ベズガーザ」(炭酸なし)といって水コーナーの写真を見せて無事普通の水を購入出来ました。

トゥラの家が近いので彼の家とカフェの間の通りでバイクを止めて道を調べたり、たばこを吸って時間をつぶしてみましたが彼はやってきませんでした。

その間地元のおじいちゃんに話しかけられて歓談。やっぱりロシア語は難しいですがその気があれば多少は身振り手振りで伝わります。

トゥラに会えないのは残念でしたが、カフェの店員に彼によろしく伝えてくださいと挨拶して出発しました。

出発後にそいえば昨日電話番号もらったことを思い出して電話したら、今日は出勤の時間が遅くなって寝坊したと謝られました。また電話して、困ったら頼ってと言われて嬉しいし心強いです。

今日はハバロフスクを出て西のビロビジャンという街の方へ向かいます。12時前に出たのであまり進め無さそう。

街を出てすぐにお腹が空いたのでカフェへ。店の人が感じよくてピロフが味も見た目も絶品!お値段もチャイつけてなんと170ルーブル。田舎カフェも当たると最高です。

お腹ごなしに寄り道ダートしたらまだギリ綺麗だったバイクも服も台無しに。

町はずれにこういう素敵な家が点在しています。どんな暮らしをしているんだろう。

舗装路は両サイド湿原の中の素晴らしい景色です。ロシアは湿地帯が多いですが、この区間は今までで一番水が多く目について楽しく走れました。森の区間では地元の人らが山菜取ったり売ったりしています。これもロシアではよく見ました。

それにしても今日は肌寒く、たまらなくなって途中で服を着込みます。登山靴を脱ぐのが億劫で下半身は我慢しましたが、段々スピードを出すのが嫌になります。

白樺についた野焼きのあと。ロシアは野焼きをする習慣があるようで数日前にはまさに燃えている林を目撃しました。そのおかげで林は明るく歩きやすく良いと思うのですが、時折そのまま火災になって被害が出てしまうそうです。

僕が目指してるのはウランウデとその先のモンゴルですが、通過地点のチタという街ですら残り2000km弱。

日本の青看板だと青森まで250kmとかあったりしますが比較にならないですね。移動と考えるとつらいですが、旅ならあと2000km楽しめるという感覚でいられます。どんどん寄り道しますよ!

ビロビジャンには16時ごろ到着。田舎町を想像してたらそこそこの地方都市で驚かされました。飲食店やでかいスーパーマーケット、アニメ絵の看板などなど、なんとなく気になるお店も多く、街の建物も古い石のビルや、木造の大きいアパートメントが並んでいて気に入りました。

ビールと食料を買いにスーパーへ。品ぞろえ多くて買い物が楽しかったです。
ついにまともそうなウインナーを見つけ、1個100円以下のケーキも買ってしまいました。

店を出ると小雨だった雨が本降りになりがっかりですが、隣に止めてた車からおじさんが声かけてくれて楽しく会話。僕が出発するときウインクしてくれて、それが様になっていることにただただ感心。こればっかりは違う国だから仕方ないけど日本のおじさんには出来ない仕草です笑

とてもいい街でしたがハバロフスクで二泊したばかりで野宿したい気持ちだったので、スーパーで買い出しして早々と通過。

スタンドで犬にめちゃくちゃ吠えられながらガソリンを入れて、見つけた林道の奥の更に道からそれて1km弱白樺の林を走り、テントを設営。1日寒さをやせがまんした上最後に林を走る力仕事でくたくたです。

久しぶりにまともな自炊が出来ていい野宿になりました。

5月20日

朝からかなりの雨で停滞決定。テントの下がかなり波打った場所なのでしっかり設営しても水がたまり、ついにグランドシートを貫通してフロアの一部が浸水。

何も濡れませんがエアマットが冷却されてしまって寒い思いをしました。

昼から酒飲んでじゃがいもと肉の缶詰、夕飯にパスタをやって終了。

日本から持ってきた大好きな本、旅をする木を読みふけりました。
ときたま外を見ると白樺の木が美しくて落ち着きます。

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コメント

  1. 安田 毅 より:

    毎回楽しみにしています。写真もきれいで、当たり前ですが、日本とはちがう風景に、ロシアの空気を感じます。
    完走したら、本にして欲しいです。

  2. tekkamenn4 より:

    ありがとうございます。空気感が伝わったのならうれしいです。書籍化…手垢の付きすぎたジャンルなので需要がないと思われます笑