セロー250でユーラシア大陸横断 88

6/26-27

7:00に朝露で濡れたままのテントを回収。野宿の撤収がいつも遅くひどい時は10時11時ごろになることもありますが、今日は一味違う朝。温泉が待っています。

車が全然止まってなくて本当にやってるか不安になりましたが、窓口におじさんがいてほっとします。料金は1時間で5000amdなので1850円!かなりのお値段。

日本なら旅の目的地になるくらいの温泉でなければ600円くらいが払える限度なのでかなり奮発しました。

ふかしたばこのおじさんに案内されると通路から既に排水された温泉が見えて、その水量に期待が高まります。

案内されたのがこちらの浴室。誰も居ないのでいくつか部屋を見た後1番大きな部屋にしてくれました。天井が開いていて半露天。中にベンチもあって、メニューが置いてあり飲み食いしながら温泉を楽しめるようです。

体を洗ってさっそく入るとかなりの広さと深さ。171cmの自分が立って肩までお湯があります。ホースから絶えずお湯が掛け流しになっており、温度は40度くらいで柔らかい硫黄泉。

最初は大人しく立って浸かっていたのですが、そのうち川遊びする時みたいに仰向けで浮かんでみたり、飛び込んで遊びます。最高の湯加減で湯当たりすればタバコを吸いながら休憩出来て夢のよう。

あっという間に1時間が経ってしまいました。湯船は1ヶ月ぶりくらい、海外の温泉は3年前タジキスタンのワハーン回廊で入ったきりなので感慨深いものがありました。

軽くなった体で来た道を戻ってセヴァン湖へ。今日も綺麗です。

飲まず食わずで温泉に入ってバイクを走らせてきたので昨日のフードコートで豪遊しました。なんと1600円。会計時に流石に顔が引き攣りましたが、店やメニュー選びで好きなものを食べられない日が続くので、そういう無念は晴らせたかも。

今日はヴァナゾルという町を経由するルートで、ジョージア西の国境近くにあるギュムリを目指します。明日にもアルメニアを発つ予定なのですが、後ろ髪引かれるような景色です。

途中ルンバタヴァング修道院に立ち寄りました。丘のうえにたつ眺めのいい教会。子供達が叫びながらサッカーしてて風情もないので写真を撮って去ろうとすると、教会前であいさつしたおばちゃんが大声で呼んでなにやら手招き。

わざわざ僕のために教会の鍵を開けてくれていたのでした。写真撮れ撮れとあれこれ見してくれるのでお礼を言っておばちゃんにもカメラを向けると照れたあとこの笑顔。可愛らしい人でした。

今日は国境越えに備えてギュムリのフレンドリーB&Bに宿泊。1500円。適当に選んだのですがゲート付きの中庭にバイクが止めれてラッキーでした。部屋も豪華。

早速空荷のバイクでギュムリの町を散策へ。大きな広場を挟むようにこれまた大きな教会が二つ。

見応えたっぷり。さすがに観光の人も多くて入りやすいです。

バイクを走らせてると石畳の綺麗なエリアに出ました。

裏路地に入るとガキンチョが熱心にサッカーボールを神の家にぶつけていました。

こんなグラフィティも。土産屋がないのはいいですが、生活感ありすぎるエリアでした。

そして町外れにあるマルマシェン修道院が本日最後の観光。人も少なくていいと思っていたら久々に緩めの土産押し売りにあってげんなり。

宿に帰ったら外飲みしました。やっぱりメニューが分からなくてぬるい生ビール以外の記憶がありません。帰りは雨も降ってきてアルメニアでは食べ飲み歩きが空振り続きでした。

旅は予想以上のペースで回れてしまったのでアルメニアドラムがあまり、お土産にちょっと良いコニャックを購入。

朝から雨でかなり冷えましたがなんとか止んで国境へ向かいます。かなり荒れた峠越え。

前回の15時間半拘束が頭をよぎり緊張の出入国でしたが、信じられないくらいスムーズに手続きが進んで両国で計1時間ほどで通過。アルメニアからジョージアに戻ってきました。いつもこうならいいのですが…。とはいえ問題が起こるのも陸路越境の面白さではあります。

陸路国境は山や川など自然を境に出来ている事が多いので、越境する時は景色が面白い場所が多くて好きです。暮らしも独特な村がよく見られます。

初めて訪れる南ジョージアの景色。面白いのですが、道が悪いようで素直にジョージアの中央を東西に走るメインの国道まで北上することにしました。

実はTwitterで知り合った方が黒海沿いのバトゥミという都市の近くに滞在しているらしく、会いに行くことにしたのです。バトゥミから南下すると次に行くトルコ国境がすぐなのでルートもバッチリ。

しかし中央に位置するクタイシという街までの道が延々と工事渋滞しており、峠道30キロがずっと車で埋まっている箇所もありました。

普段はやらないすり抜けを駆使して抜けますが、流れ出すとコーカサスお得意の前が詰まってるのに幅寄せ追い抜き攻撃を無限に喰らうので遅い車を抜くチャンスがどんどんなくなって最悪でした。

ギュムリから目的地まで400kmくらいあったのですが、あんまりにも嫌な道で腹が立って1日で走り切ってしまいました。そのうち100キロくらいは渋滞してた印象です。

クタイシを超えたあたりに椅子やハンモックを置いた露天が無数にあって、先日壊れた椅子の代わりに一瞬購入を検討してしまいました。

海外の田舎ってすぐ近くに同じものを売る店がたくさんあるので不思議です。土産物も商店も。

クタクタになって黒海に辿り着きました。ロシアを出て初めての海。3年かかってしまいましたが感慨深いです。

Twitterで知り合った1/35少年さんの滞在してるMotohotelへやってきました。疲れすぎて訳がわからぬうちにビールを頂いてご挨拶。宿のすぐ裏手にビーチがあって夕日を眺めながらお話しました。

モンゴルに滞在されてからトルコで原付バイクを購入して、絵を描きながら旅をされてるそうで久々にこんなに面白い旅の話を聞かせてもらって大興奮。

ペンキを使って壁に絵を描いているそうで、今滞在してるモトホテルにもそれが縁で長期滞在されてるそうでした。技術と人間性で居場所を作ってるのが自分には真似できずとても尊敬します。

宿に滞在してる人もスタッフもとてもフレンドリーで良い人が多く、どんどんビールを飲ませてもらって楽しい夜でした。庭でキャンプさせてもらおうとしてたのですが、スタッフさんがあまりにも良い人すぎてなんと無料で綺麗な個室に泊めて頂くことに…。

シャワーも浴びさせてもらってハードな1日の疲れが吹き飛びました。

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