6/28-29
綺麗な個室でぐっすり眠れました。1/35少年さんいわく不思議な資本で運営されている、というモトホテル。施設も豪華だし黒海まで歩いてすぐそばの素晴らしいロケーションです。
1/35少年さんのバイクと作品。宿の色んな壁に描かれていてどれも素敵でしたが、この絵が1番好きでした。爽やかで海沿いのバイク宿にぴったりだと思います。描いた本人にその場で色々聞かせてもらえるのが一対一の個展みたいで贅沢な体験でした。
今日も宿でご厄介になって荷物を下ろし、コブレティという街にご飯を食べに行きます。教えて頂いた食堂のスープが肉をたっぷり使ってて美味。調子に乗って串焼きを一本頼むと多すぎて動けなくなりました。
近くの美しい教会の廃墟も教えてもらった場所ですが、これまで見た廃墟の中でも指折りの良さでした。教会なんて現役でも雰囲気があるのに寂れてしまうとこうも魅力が上がるとは。
旧ソ連圏の建物は面白い作りが多くて廃墟もたまに覗いてみるのですが、下手や山奥や路地裏より恐ろしい時があってなかなか足が向かいません。
暑さと街の走りにくさにやられてすぐに引き上げてくると1/35少年さんがコロッケを揚げていてご同伴に預かりました。満腹のはずなのに2つも。美味すぎます。コスタリカやブラジルの人にもウケてて僕まで嬉しくなります。
昨日は散々飲ませてもらったので夜はアルメニア土産のざくろワインを出しました。これが驚きの甘さで酒好きにはきつい味で申し訳ないほど。おかわりしてる人もいてホッとしました。
焚き火をさせてもらったりBBQを食べさせてもらったりして贅沢すぎるもてなしをしてもらいました。ここまでしてもらうことも中々無くて、ずっと良いのかなあという気持ちでした。何か上手いお返しをしたいものです。
1/35少年さんともたくさんお話ししたのですが、これからの旅や仕事のプランが具体的にいくつもあってどれも魅力的で、自営業をされる方のエネルギーを感じました。
僕が工場勤務してた話をすると1/35少年さんも経験があったそうで、良くないから辞めよう!と仕事の相談にも乗ってくれて、楽しいだけじゃ無くて実りある話が聞けました。
将来どうすんのー?と突っつかれることはあっても具体的なアドバイスまでくれる人は中々居ないので本当にありがたいです。
朝起きて黒海を眺めてから支度します。ズルズルと何日もいたくなってしまう魅力があって根が生える前に出発。
流石にバイクでは難しそうですが、また来てみたいです。1/35少年さんともどこかで再会できるのを楽しみにしてしています。
南下してトルコ国境を目指し、バトゥミへ。カジノもある大都会でジョージアラリを使い切ったらすぐ退散しました。
例によって大渋滞。目の前でトラックと乗用車が体当たりするそぶりをしながら降りて喧嘩を始めたり、ガソスタでおっさんがお釣りがないと舐めた顔でちょろまかそうとしてきたりと最後の最後で微妙な気持ちになりました。
運良くいい人にたくさん会えましたが、同じくらい嫌なこともたくさんあって複雑な対ジョージア感情です。
山ばかり超えてきたので初めて見る海沿いの平坦な国境。すぐ目の前に海水浴場があるのも独特で面白いです。
国境も大混雑で様子見していると、男に声をかけられここでトルコのバイク保険に入れ!国境だと高いぞと言われます。
言うことも最もで一理あるのですが、なんとなく信用ならなくてそのまま国境へ。
ジョージア出国はすぐに済んでトルコ入国。バイクの強制保険が3ヶ月のみしか選べず600トルコリラ。当時5.53円なので3300円くらいです。確かに安くもないけど3ヶ月でこの値段なら不満もありません。ジョージアラリを使い切っていたので虎の子のUSドルで支払い。
合わせて1時間ちょっとのスムーズな国境越えでした。いよいよ楽しみにしていたトルコが始まります。
黒海沿いを少し流して、早速ATMでトルコリラをキャッシング。限度額が8000リラで44000円分ほど下ろします。近頃大暴落が騒がれているトルコリラ、旅中にも値段が変わりそうで心配です。それに合わせて物価も4倍近くなっている場所もあるそうでお金の問題はこの旅中ずっと悩まされそう。
食堂に入るとここでも指差しタイプのお店がありました。トルコではロカンタというそうです。適当に頼むとサラダやパンは無料で着いてきます。確か900円くらい。やっぱり3年前聞いてたほど安くはないかも。羊肉の炒め煮とバターライスが美味でした。
更に横にあった携帯屋でsimカードもゲット。1ヶ月20GBで3300円でした。これまで容量無制限だったので書けていたブログにも支障が出そうです。宿のWi-Fiをあてにしていると使い物にならない時があるので頭が痛い問題です。
入国後やることもあらかた済んだので走り始めます。イラクの友人アフメトに、トルコは南部のHakkari が面白いぞと聞いていたので黒海沿いから南下して南トルコを巡ります。
モスクを眺めながら走っていくとダム湖沿いを走る山岳道路になります。道が綺麗で順調に走れるので止まるタイミングが掴めません。
そんな中ガソスタで給油と休憩をしているとトルコ人ライダーのウムトに声をかけられました。電気系のエンジニアをしていて連休にイスタンブールからツーリングしてるそう。その後度々メッセージをやり取りしててイスタンブールでまた会うことになりました。先が楽しみです。
猛暑の中の国境越えが思いの外体力を持っていったようで、まだ明るい時間帯に道の外れでテントを張りました。ダム湖を見下すいい眺め。
まだ始まったばかりですが、出会う人たちが感じよくって楽しみなトルコです。それにしても思っていたより遥かに広い国土で、楽しめるのか移動が苦痛になるのかちょっとドキドキもしています。