セロー250でユーラシア大陸横断 81

6/12

友達に勧められてムツヘタという街に観光に行くことにしました。ジョージア以前にあった古い王国の跡地にある街で、教会と川の景色が素晴らしいそうです。

宿の最寄駅であるグラミシュリから三駅ほどメトロに乗ってディドゥべという駅へ。流石に乗り慣れて来てナビがなくてもあちこち行けるようになってきました。

ディドゥべの駅を出るとすぐに市場があり、その奥にジョージアの色んな地方に行けるバスターミナルがあります。

ぜったい人に聞かないと分かんないような小さく英語表記もないカウンターでチケット購入してマルシェという乗合バスに乗り込みました。人が集まり次第動くようで、7:50に乗って8:20ごろに発車しました。

最近値上がりしたそうで片道30分くらいの距離で2ラリ、108円。まだ全然安く感じます。

市内のメトロもバスも前は一回0.5ラリだったのが値上げで1ラリになっていて、Suica的なカードにお金をチャージして乗り込むのですがたびたび計算違いしてて焦りました。

バスはトビリシから北へ走りムツヘタへ。石畳のある街並みが見えてきます。

世界遺産になっている教会が3つほどあって、一つ目のスヴェティツホヴェリ大聖堂に到着。巨大な教会をぐるっと囲うように石造りの城壁が立っていて、周りには観光地らしい土産屋やレストランが並んでいます。

朝一行ったおかげで観光客がおらず、敬虔な信徒の方たちが祈りを捧げていました。無信仰の自分でもなにか神聖な空気を感じられて、失礼な言い方をすると舞台装置的というかとてもよく練られて作られた建築なのだなと思います。

そんな感想を持つものが長居するには憚られる空間だったので、足音を立てず一回りしたらすぐに外に出ました。

次はサムタヴロ教会。

中が撮影禁止だったので外観だけ。こちらも観光客がいなくて、黒い衣服に身を包んだ老齢のシスターさんたちが連なって礼拝をしてるのが印象的なでした。

そしてムツヘタのハイライトになるという山の上のジワリ大聖堂に向かったのですが、街から大きな川を隔て高速道路の奥にある山の上の教会で、まともな道がないのでタクシーで行くのがベターらしいです。1人で来てしまって千円超えのタクシー代を払うのが癪だったのでネットで調べて歩いて登ってみることにしました。

自然公園の中を抜けて、歩道車用の橋を渡ります。林道歩きなので何度か道を間違えて、ジリジリ差す日差しが辛く道半ばですでに後悔。

高速道路脇の廃レストランから藪を抜けて歩くと高速をパスするトンネルがあります。ネットで知っててもほんとに道があるのか怪しい荒れ具合で、しかも野犬の縄張りになっていて久しぶりに噛みつかれかけました。心を鬼にして威嚇、睨みつけながら後ろ歩きしてなんとか先へ。

右上に見えてる教会が目的地。直登できないので左側の山裾から尾根にアプローチします。

1.5hほど汗だくで登ってついた景色は確かに素晴らしい景色でした。時々カヌーが川を降って来て、自分も持ち込んでトビリシまで降れたら面白いなあと妄想します。

ただ熱中症気味になってしまって1時間と見ずに退散。タクシー使おうかと思いましたが、客引きが皆無でこちらから声をかけるのが億劫に感じてしまって同じ道を戻ります。

帰路は走ってくるマルシェを自分で捕まえる必要があって、疲れた体には一仕事でした。親切な人が多くてマルシェはこっちの車線を通るよ、とかこれはトビリシ行きじゃないよと声をかけてくれたので無事に乗車。混みすぎて立ち乗りだったので疲労した体にトドメを刺されました。

ディドゥべ駅近くのジョーカーシャワルマという店で大好きなシャワルマで御褒美ランチ。肉と野菜にどろどろの濃厚ソースがよく絡み、最後までぎっしり詰まっています。店員さんもとてもフレンドリー。

6/13

翌日起きていつものように日本からの部品を追跡してみると、ついにトビリシに到着していました!

うきうきでみんなに話して一日待っていたのですが、集積所から荷物が動くことがなく夕方に。

アルメニアのアルメンに近くにあるフリーのジムスペースを教えてもらって、息抜きに運動してきました。初めて器具で筋トレしたんですが、これはジム流行るのも納得でした。楽しいし効果ありそうなのが実感できてやる気も出ます。

せっかくの運動をビールで台無しにすることで荷物待ちに疲れた気も晴れました。

みんな旅の話なども尽きてきて、時事ネタの政治戦争宗教などが話題になるのですが、英語に変換する前に自分の中から出てくる意見が無いことが多くて、英語が話せないより問題あるような気持ちになりました。

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