セロー250でユーラシア大陸横断 67

10月18日

日が差しても少し肌寒い森の空気を堪能。パンクの件もあるのでゆったり昼までかけて撤収。

急な丘の斜面に合わせて20くらいの家がぽつぽつ建っている集落を走ります。村はずれの大きな建物に解体業らしき人たちが作業をしているところに行き会いました。

昨日の宿に行くとまた時間がかかるかもしれないと思い相談してみると、リーダーらしきおじさんが強面ムキムキな部下たちにさっと一声かけてくれます。

解体用のでかいくぎ抜き、ベンチ、車のコンプレッサーを借りることが出来てさっそく交換作業。久しぶりの作業でちょっと手順怪しいかなって心配してたんですが、乗り物好きな男たちがあれやこれやとアドバイスや手を貸してくれて数十分でチューブ交換完了。古いチューブにはたばこの箱が入る大穴が空いていました。

作業を放り出してずーっと付いててくれれたオト。普段はトビリシに住んでるそうです。特別バイクが好きだとか旅人が珍しいってわけではなさそうで、ただただ人の良さと心の余裕みたいなのを感じました。ガタイに見合う器のデカさ。

やっと復活したバイクで美しい村の周囲を心行くまで駆け回ります。遠くの山肌にも同じような村がいくつか見えるのですが、そこに至る道も一望できます。崖のような斜面を降り川を越えてもう一度同じ高さの山を登るルート。もちろん全部ダート。こんな世界が結構あるもんなんですねえ。

中央アジアもそんなオープンワールドな魅力に溢れていましたが、この辺は日本に近い山の雰囲気で景色に親近感があるせいかよりぐっとくる感じがします。文化は違うけど昔の山道、山村って日本もこんな空気だったのかなって想像すると楽しいですね。

そういう感傷にいい意味で水を差してくれる異文化満点の建築物たち。これだから田舎の建物は大好きです。この石積みの塔は何のためにどうやって作られたのかいまではもうわかっていないそうです。

あんまり遠くに行っちゃうとバイクの故障や燃料が心配で我慢していたのですが、塔のある丘から見る景色にいよいよ我慢が出来ず(いつも我慢してないけど)、ダートの斜面を文字通り滑り落ちるようにして崖下の川に来てしまいました。木でできた味のある橋を渡って向かいの山に取り付きます。

こちらはより奥地なためかいよいよ持って厳しい斜度が続き、セローといえども登攀中にタイヤが止まってしまうと一苦労しそうな気配です。

登り切った先にあったのは丘の上の教会とそれを囲むようにして出来た石積みの家。家と家の間は車が通れないような狭い道も多く、バイクで走るのも歩いてみるのもいい場所です。いかんせん適当に来たので名前が判然としないのですがそこそこ名のある観光地と見ました。自家用車で来るにはハードル高すぎる気がしますけど。

ここも観光客どころか村人もほとんどいなくていいタイミングで来ることができました。道中よりさらに細く頼りない道がいくつかの方面に伸びていて、このまま走っていけたらどんなに良いかと思うのですがいよいよ燃料が怪しくなってきたので戻ることにします。

険しい道を戻る前に村はずれの森で座って休んでいると奥から現れた家畜の集団。薄暗い森の中から動物の集団が現れる絵ってなじみがなさすぎてぎょっとします。もののけ姫かよ。またまた良いもの見れました。

ぎょえー!寒いー!日が暮れるー!などと叫びながらも景色の良すぎる道に何度も足を止められ帰り道も堪能。なんとか日が沈む直前くらいに初日に泊った川沿いにもう1度テントを張って一泊。

村になんのお店もなかったので飲み物食べ物もぎりぎり。もちろんお酒もなくてさみしい夜。

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