セロー250でユーラシア大陸横断 98

7/20-7/22

外に置いといた夕飯がアリに食べられてしまってがっかりな朝です。昨日対面に見えていた崖の上に道が続いていき、ダートもあって良い展望。

崖上にも海を見下しながらプールに入れるリゾートホステルがいくつかありました。思い立って近くの崖に数分歩いていくと昨日苦労して見た景色より遥かに良い絶景が広がっていました。残念より嬉しいが勝って興奮します。

あまりにも美しく静かな場所で1時間ほどゆっくりしてしまいました。調べてみると今見ている浜までkabakという村から2,3時間歩けば行けるようで、すっかり歩きたくなってしまいました。

Kabakへの分岐点に車がたくさん止まっていて自分も習うとこの景色。期待が高まります。

来てみるとビーチとレストラン、キャンプ場があるだけの村とも言えぬ場所であり得ない急坂の赤土ダートを下ってビーチにアクセスします。物価も高くて朝飯も食べれず水とお菓子だけ途中で購入。

歩く前から既に美しいビーチの横からトレイルが始まります。ザックを担いで水着で遊ぶ人たちの間を歩くのはなかなか恥ずかしいです。

予めオチを書いておくとこの時点で道を間違えています。つい海沿いを歩いてしまったのですが、正規ルートはまっすぐ山を越えて岬をパスする道。

途中で藪を漕いで無理矢理ルート修正。なんとか岬を超える尾根に出ました。木陰が多く風がありますが、既に汗だく。

2時間ほど歩くと比較的簡単なルートのはずなのにどうも難易度が高い崖歩きが続いて違和感を覚えます。再び道を間違えていたようでついに滑落しかけ、道を見失い脱水症も起きて危険を感じて引き返すことになりました。歩きか船でしか行けない幻のビーチが真に幻になった瞬間です。

前日眠れなくてぼーっとしていたのですが、それを込みにしてもあまりに杜撰な山歩きで舐めていたなと反省。

汗だくでスタート地点のkabakビーチに戻ってきました。すぐに飛び込むと水は温いけど気にならないほどの気持ちよさ。魚も多くてここまでで1番良い海水浴が出来ました。

登山と水泳で体力を使い切ってしまい、今日はキャンプ場を使おうと思ったのですが、安い場所で一泊2500円だと言われてここは日本なのかと思わず笑ってしまいました。当然諦めてバイクを走らせます。

夏休みなのか平日なのにどこも異様に人が多く、フュトヒエに入ると野宿が出来なさそうで、とあるリゾートビーチの裏手にある林の中へ。なんとかテントを張れましたが、木陰でも暑いし体が重たくってペグも刺さず雑な設営。

料理してる時に油断してツナ缶の油がテントにかかってしまい、跡が残ってしまって悲しい思いをしました。シーチキンとじゃがいもを炒めてマヨネーズをあえてご飯にかけました。結局今日はこれ一食。

食後に思いついて紅茶にはちみつを淹れてみると身体が求めていた味がしてとても美味しかったです。

一度も起きずに夜もぐっすり。

起きてみると体から疲れが抜けきらない感じです。まだ景色が良さそうな道が続きますが、海沿いはいいかなという気になって、有名なパムッカレ近くにあるカラユハットという村の温泉宿を林の中で予約してしまいました。

ちょうど内陸への分岐手前に美しいビーチがあり、最後の思い出に泳ぎました。人混みのビーチの中に行くのが億劫で、崖の上からアクセスしてみると思っていたより遥かに急な崖。

疲れで鈍った頭でもこれは海から上がれないのでは?と考えがよぎったのですが、行ってしまえと崖の上で服を脱いで飛び込んでしまいました。

最高に気持ちいいエントリーでしたが、満足して上がろうとするとやはり難しく、中々足が岩に上がらない上に波が打ち寄せて高度が変わってしまうので難儀しました。

比較的優しい岩場を見つけて取り付くと、すぐそばに岩が凹んでいる場所があって波が来るとそのまま吸い込まれそうになってゾッとしました。必死に岩にしがみついて鍛冶場の馬鹿力でなんとか崖に復帰。こんな思いをしてまで泳ぐのはほんとうの馬鹿です。

地中海といよいよお別れして北上します。標高1500mの峠越えをして涼しい山岳地帯に入ります。たくさんダートがあってつい寄り道。野宿地から宿まで200kmくらいなのでほどほどにする必要がありました。

途中通ったデニズリという街。山越えしてきて急に大きな街に降りると印象に残ります。しかしとにかく暑くて早く抜けたい気持ちでいっぱいでした。

有名なパムッカレを下から。たくさん登っていく人を眺めて、これは好きじゃないタイプの観光地だと感じてスルー。岩山な温泉が沸いていて景色のいい景勝地らしいです。後日聞いた話入場料が3500円くらいするらしくて大正解でした。

カラユハットの宿に到着です。さっそくチェックインすると部屋の前にバルコニー的なスペースと冷蔵庫があり、部屋の中にはもちろん個室の温泉。バルブを捻ると信じられない水量の温泉がドバドバ流れます。温度も60-70度ほどあって、水で薄めたり放置しないと足もつけられない熱さです。

この温泉がとっても良い泉質ですっかり気に入ってしまいました。エアコンが無いのが誤算でしたが、熱い湯を浴びた後扇風機を浴びて外気浴、また温泉と何度も入ることで最高に脱力出来ます。

近くにミグロスがあってもちろん冷たいビールで一服。しあわせです。これで一泊2600円なので日本の温泉より遥かに安いかも。

カラユハットのメインストリートにある温泉噴出地。目の前が宿です。小さな村ですがアーケードと宿の前の広場は毎日なかなかの賑わいでした。トルコ人が湯治に訪れるようです。

ピデは飲み物付き400円くらい。石窯で焼いていてかなり美味しかったです。

トルコアイスも60円。あとで他の店に行ったら250円とか言われたので突っ返したら軽く喧嘩になりました。こういうのがあるのであまり新規開拓する気になれません。

近くの街イズミルの名物イスカンダルケバブ。トマトソースとヨーグルトがかかったケバブで味はふーん、という感じ。たぶん本場ならもう少し美味しいのかも。

宿の居心地もご飯もなにより温泉が気に入ってしまい連泊してしまいました。朝から動かず温泉だけ入ってこの頃ハードだった心身が癒されるのを感じます。

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