セロー250でユーラシア大陸横断 36

7月17日~8月7日

アルマトゥイで一泊してからキルギスに国境超え。ここの国境は素晴らしく、出入国合わせて40分弱でゲートを通過することができました。日本人だとわかると荷物検査も免除。バイクの通行書類をもらえなかったので確認しましたが、キルギスでは発行してないそうです。ちなみにキルギスはノービザで60日滞在できます。

昼に国境超えしてそのまま首都ビシュケクにあるさくらゲストハウスへ。ここは有名な日本人宿の一つ。バイクのパーツ待ちと休憩がてら一週間滞在するはずが思いがけず3週間も沈没していました。楽しい思い出ばかりですが、どうしても仲良くなった人たちとの内輪のことになってしまうので宿や街の紹介をしたいと思います。

ドミトリーが1泊420ソム。8月から値上がりして490ソム。ハイシーズン料金とのこと。
宿全域がとても清潔で現地スタッフさんの仕事ぶりも丁寧で親切。オーナーさんが日本人で奥さんはキルギスの方だけど日本語が完璧に通じるので色んな話が聞けたり困ったときは相談が出来て心強いです。日本人宿として有名ですが外国人も多く、国際交流も楽しめます。

ドミトリーは6人ベットで3部屋。その他個室がいくつも。うち2つの部屋はエアコンがあり、シャワーとトイレが各階2個ずつ。水圧も温度も自在でまるで日本のシャワー。

ゲートがありバイク、自転車旅の人なら迷わずこの宿を選択してよいと思います。

そして何よりの魅力が広い中庭と共同スペース。みんなで食事のとれる広い机とベンチがあり、そのほかにこたつのように中央に机のあるカーペット敷きの東屋が3棟。ふかふかでそのまま寝れるほど快適。さらに木陰にハンモックが3つあってそのわきにはプールが。2日に1度水を張り替えていて水はキンキンに冷えてます。

食事時や夜はみんななんとなくどこかに集まってだべり、昼間や一人になりたいときはハンモックや空いてる東屋で1人の時間も過ごせます。この雰囲気のよさが3週間も居られた最大の理由。

同時期に泊まった人たちがみんな1人の時間をうまく持てる人だったのも大きいですが。wifiも十分な速度で日本語の本や漫画も少ないですが置いてあるのでいよいよ暇になってもなんとかなります。

周辺の飯やスーパー、バザールの紹介

スーパー

宿の近くにモスクがあるのですが、その周辺のお店では宗教上の関係でビールを置いていません。あっても中央アジアの冷蔵庫は当たり外れがあって冷えてないことが多いのでスーパー情報が意外と重要。

インぺリアというお店をよく利用していました。宿から出て左前の方向に細い路地があるので抜けて、また左に曲がると大きな通りに出ます。そこをさらに左に歩いていくと正面に大きな通りと横断歩道に出るので道路を渡ると到着です。

ビールはもちろんお酒の品ぞろえが多く、店の左奥には弁当コーナーがあって100~120ソムで中々おいしいお弁当が手に入ります。さらに店員の1人に日本語の分かる美人のお姉さんが居て顔を覚えられると日本語で話しかけてくれるのでちょっと嬉しかったり。

宿からインぺリアの道中においしいパンやさんがあって、地元名物のサモサや色んな具材のパンを楽しめます。おすすめは丸くて大きい見た目をしたじゃがいもと肉のパン。

営業時間がシビアな上に窓に近づくと開けて対応してくれるスタイルなので隠れた名店感があります。

その隣、写真でいうと灰色の扉のところにゴーインと呼ばれる中華商店があってしょうゆや豆腐、昆布など自炊者には嬉しい食材が手に入ります。

外食は中華料理屋のテイクアウトをみんなよく利用していました。1件目は宿からジベックジョルという大きな通りに出て左(東)へ少し歩くと中国語の看板を見つけられます。ご飯付きのメニューが大体200~300ソムほど。

もう一軒は吉祥飯店というお店でこちらは少し分かりにくいかも。上の中華よりやや値段が張りますが、おいしくて帰りにインぺリアでビールを帰るので後半はみんなこちらを利用していました。宿のだれかに聞けばきっとたどり着けるはず。

フルサト

有名な日本食レストラン。キルギスの中では高級な部類になりますが、日本で食べても美味しいレベルの日本食を味わうことができます。どんぶりなどは500ソムから。

僕はてんぷらそばに鯖寿司をつけてビールを頼み1300ソム。まったく悔いのない幸せな食事でした。

オシュバザール

観光といえばここ。中央アジア特有の丸いパンや香辛料、安くておいしい野菜などの食料や
衣服雑貨などなどなんでもあります。イメージ通りのバザールで両サイドにお店のテントがひしめき頭上は布のカーテン。ただスリが多いのでカバンは常に前にかけ、スマホ歩きなどしないように注意です。操作中そのまま取られた話を聞きました。

アラメディンバザール

ここは食料品がメインで比較的清潔な印象。食料ならなんでもありますが、特に肉がいいものがそろいます。ビール同様宗教上の理由なのかスーパーは肉の品ぞろえが悪いのでいつもここに買い出しにきていました。

ロシア語学校

同じ日宿に来た自転車旅行の沖野さんが通うのに野次馬でついていったらそのまま入校することに。宿からジベックジョルを西に2km弱走り、右手にPS4の看板が出てきたら信号を左折、
さらに信号を1つ超えると複合ビルがあってその7階にあります。

ぼくの場合は沖野さんを後ろに乗せてバイクで通学していましたが、バックパッカーならバス通学がおすすめ。たくさんの路線がありどの路線も降りるときに8ソム払うのが共通料金。大きいとローリーバスもマルシュという小さいバンタイプも同じです。バザールも毎回バスを利用して遊びに行っていました。

バスは2GISというアプリを入れると検索とマップで行きたいところを選択し、あとは早く着く順に路線の一覧と歩く経路をナビゲートしてもらえてとても便利というかむしろなしで回るのはかなりビシュケク猛者。

学校に話を戻します。

先生は全員女性で美人が多く、生徒2対先生1のほぼマンツーマン式。料金はコースによりますが僕らは初心者トーク中心メニューで1日80分600ソム。

ガンガンロシア語を使いますが英語もしゃべってくれるのでなんとかなります。ただロシア語はスペイン語と同じくジェンダーという使用者や単語の語尾によって1人称が変わったり動詞の後ろが変化したりする文化なのでちゃんと取得しようと思うと2週間ではとても足りないと思われます。とはいえキリル文字が読め、自己紹介や簡単な要求や気持ちを伝えることが出来るようになるので陸路で旅をする人にはおすすめ。

ロシアはもちろん、モンゴル、カザフ、キルギス、タジク、アゼル、ジョージア、アルメニアで通じるそうです。

ちなみに授業は平日のみなので週5日の授業になります。

宅配事情

キルギスの宅配は国際便の場合まず税関につき、それから大きい郵便局、そして住所に1番近い郵便局へと荷物が運ばれてそれを受け取る人が取りに行くシステムなのですが、税関の腐敗がひどく荷物を平気で放置して、客から問い合わせがあると賄賂を要求するそうです。

僕は日本からタイヤなどのパーツを送り2~3週間で届くはずが連絡も追跡も途絶えたままいきなり1か月後に到着しました。

現地の友達に受け取ってもらったのでこれでもスムーズでしたが、時間に余裕のない人はだいぶ多めに期間を設けて発送したほうがいいと思います。また荷物が途中でなくなることも多いそうです。

確認していませんが本人でないと受け取れない恐れがあるので受取人の名前は自分のものにしてゲストハウス宛に送り自分で郵便局に取りに行くのが楽だし人に迷惑をかけなくてすみます。

僕の荷物を受け取ってくれたドイツ人ライダーのクラウス。

バイク屋

首都ビシュケクにも非常に少なくいいバイク屋を探すのに苦労しますが、意外と多くのバイクを見かけます。僕の場合タイヤ、チェーンスプロケ、ハンドル、オイル交換をしようと1件目にいくとmotobarというお店を紹介されました。さくらゲストハウスから南に8kmほどの場所。

バイク屋とバーとゲストハウスがセットになっています。メカニックの腕がよく、工賃も日本よりだいぶ安く抑えられます。上記の作業に加えて壊れていたシガーソケットや故障に気が付かなったベアリング修理などすべて込みで6050ソム。日本円で9100円くらいです。

タイヤの交換設備がないので近くの車工場へ持ちこんで交換してきてくれました。料金の一覧を丁寧に書いて教えてくれるのですが工場へのタクシー代の項目も込みでした。安い。

アクセスが悪くバスで行くとバス待ちで苦労するのでタクシーがおすすめ。ヤンデックスというアプリを使うと片道163ソムで行けました。

あとは旅の日記がてら自炊写真を。

シェフ役を買ってくれていた沖野さん。自転車で世界一周3年目で北南米、ヨーロッパの一部を通り現在は中国からポルトガル、最終目的地のアフリカ喜望峰を目指して旅をされています。かなりバイタリティのある旅をされていて旅の話が素敵なエピソードばかりです。

http://okino-worldcycling.com/

ブログをやられてるのでぜひ見てみてください。

いい出会いがあり毎日笑ってお酒を飲んで心身ともに完全復活することができました。いよいよ絶景のキルギスにバイクで飛び込んでいきたいと思います。

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