7月16日
やっと出発。宿から離れると近代的なビルがたくさんあってびっくり。アルマトゥイの南にあるキルギスとの国境の山間にやってきました。
4000m級の山がずらっと並ぶ姿は壮観です。入場料450テンゲを支払い道を登っていくと、日本のアルプスのような高原の山が見えてきて思わず登山したくなります。尾根がずっと続いていて歩けたら最高に気持ちよさそう。
川沿いに道が続き、やがてつづら折れのコーナーで高度をあげると湖に出ました。素晴らしい展望。人が多くて走るのがちょっと大変でした。
地図で見た道の終点を目指して登っていきます。途中ゲートがあり、パスポートを見せて名前を記入すると通らせてくれます。大きい銃を持っててどきどき。
道はさらに絶景になり興奮が止まりません。しかし登り切るとまたゲートがあり、そこからはバイクではいけないようでした。
目の前の山に登りたい気持ちを抑えられなくなったので登山開始。石岩砂で出来た山で信じられない斜度を真っすぐ登らされました。どうもトラバースする文化がないようです。どんどん斜度が急になり、手も使って4足で上るはめに。
そして今年初登山だからかたばこの効果が出てきたのか、体が温まる前に息が上がってしまって前に進めません。どうせ日は長いのだからとなんども座り込んで景色を見ながら登りました。
大興奮!とはいえ近づくと真っ逆さま。
やっと山頂かと思いきや下から見えなかったピークがありもうひと踏ん張り。踏み跡のない雪渓を通るときはさすがに恐ろしくなります。
いよいよ山頂に近づくと正面にキルギスとの国境になった険しい山脈の展望。残雪も多く疲れも吹き飛ぶ美しさ。
最後の岩山を登り切って山頂に到着。景色を楽しんでから標高を調べてみるとなんと3900m超え!初の海外登山でいきなり日本より高い山に登頂してしまいました。これまでの最高は日本二位の北岳までです。
切り立った崖から雪が落ちて禿げたところが恐ろしくもきれいです。よく見ると尾根伝いに歩いて行けるのでここを進んでいく人もいるのでしょう。わくわくしますが僕にはまだ早そうです。どうもつらいと思ったら空気がちょっと薄いんですね。
1時間ほどのんびりして下山。くだりはもっと恐ろしく、足に力を入れるとそのまま滑り落ちていきます。しかしまじめにびくびくするのに疲れて後半は滑り降りていました。
登り4時間の下り1時間半。思い付きなのにがっつり山登りの日に。道を下りダートの奥にある丘のうえにテント設営。思い切り建物が見えてますがもう疲れて気になりません。
カバンのなかに入っていたビールに穴が開いていて大惨事になっていました。PCは無事でしたが書類や予備の財布が浸水して明日はいろいろ乾かなければいけません。
夕飯に作ったマカロニが多すぎて胃もたれ。苦しいしさむいしですぐにテントに入ってしまいました。