9/20
快晴。エステルゴムという街で最後の飯を探すが見つからず。パン屋でケーキを食べるがイマイチ。商店で巻きたばこの紙が40円で買えました。
橋を渡るだけでハンガリーからスロバキアに入国。ゲートも建物も係員もいなくて無人の開かれた国境になんともいえない気持ちになります。もう荷物を全部出してチェックされたり、パスポートや書類に難癖つけられたり保険屋を探して右往左往したりすることもないんですね。
大陸横断も佳境に入りました。
さっそくセルフの飯屋を見つけてグヤーシュというシチューを食べました。レジでいかれたおばさんが横入りしてもめ事になってしまい、腹ペコで待たされシチューが冷めたのがつらかった…。
快晴で景色は開けてるが運転は相変わらず無駄に速いし気分が乗らない。ボイニツェ城へ。
大きさは立派だし周りが公園になってて良い雰囲気だがルーマニアの城を見たあとだとイマイチ。補修されたのか新しい壁面がのっぺりしてるのが気になりました。堀があるのは良かった。
北の自然公園に向けて走り、久々に大きな山を見る。街でケバブを食べてビールを買い込み峠へ。あちこちに林道があってルートに悩みますが下の方の林道は川があるせいかとても寒く峠を登り切り、景色の良さそうな道へ。
展望が開けそうでずっと開かないのが疲れちゃって引き返す。降りの途中にまた山に登る林道を見つけて走る。綺麗な道だが後半は道が草地に埋もれてそれが綺麗。ちゃんと林業に使ってるみたい。終点が広場になってるから野宿。
18:30でやや薄暗く肌寒い。道が遠いのでとても静か。しかし昨日も聞こえた牛のようなデカい鳴き声が時折山から聞こえてきて不気味でした。クマなのかな。
09/21
寒さで結露がすごい。山の中を走ってポーランド方面へ北上。頭がぼーっとするので山中のなんか店員が民族衣装着てるレストランでコーヒーだけ飲む。Wi-Fi無いしコーヒーが400円して入ったのを後悔しました。物価高くてもコーヒーだけは100-200円くらいで飲めてたので。
山道は工事をしてて何度も片側交互通行があり、20分近く動かないこともあって大変です。
山から降りてきてシェルのスタンドのWi-Fiでポーランドどチェコのことを調べてマップを手に入れます。近くのセルフレストランへ。
キクラゲみたいな繊維質のものが入ったピリ辛のスープと何かの粉を固めて茹でたもちもちの団子に甘酸っぱいソース、柔らかい牛肉をかけたものが出てきました。ロシアで食べた蕎麦の実粥が頭によぎって不安でしたがなかなか美味い。1000円で済みました。
北上するにつれて緑の美しい丘陵地帯になり、崖の上に城があっていい感じ。
城は9ユーロ+写真に3ユーロというやり方が鼻について入りませんでした。国境近くの街で1ユーロのアイス食べて一休み。スロバキアはあまり思い出のないまま出国することになりました。
山の中を抜けて昔のゲート跡だけある国境を抜けてポーランドに入国。
ポーランド入国自体寄り道の一環だったのですが、とてつもない交通量で渋滞してて疲れてしまい、すぐに引き返してチェコに抜けることに。どこかレストランで記念に食事を取るつもりが見つからないまま。かろうじて田舎のスーパーでビールとハムを購入。
住宅地の中にいきなり国境があってチェコに入国。家が立つすぐ横に林道があって奥に入ると広大な森の中。適当なとこで野宿。森の甘い匂いがしてやはり秋っぽい雰囲気。ポーランドで買ったハムがめちゃうまい。
生ハムとも違うが肉の柔らかさと油の溶ける感じが素晴らしい。程よい塩気でビールが進みます。
とても安かったしこの味でもう少しポーランドを見てもよかったかなという気持ちになりました。ここしばらくパンも美味くて嬉しい。
9/22
チェコの道はとてもよく考えられてて追い越しや合流がスムーズ。全然渋滞しなくて走りやすい。街並みも綺麗で豊かさを感じます。
ガソスタでやっとWi-Fiを手に入れてチェコやオーストリア、スイスの情報と地図をゲット。土日でプラハの宿が無いので先にウィーンに向かうことにします。
田舎にめちゃくちゃ流行ってる飯屋があって入ってみると柔らかい豚肉のソテーに濃厚なチーズソースがかかったものとクロケット?という挙げた芋餅、スープが出てきて超当たりでした。飲み物つけて1200円。チェコもご飯が楽しみなってきました。ビールが飲みたくて仕方ないです。
高速道路のような道を抜け、緑の農地と時々家が見えるのどかな景色になりました。ブルノという地方都市へ寄ってみます。
かなり大きな都市で路面電車が走り遠くに見える教会や建物が美しい。バイク屋でブレーキパッドを変えようとしたら英語は分からんと食い気味にあしらわれて思わず笑ってしまいました。
街中で屋台が出ててみんなビールやワイン、ブルチャークを飲んでいました。ブルチャークは発酵途中のワインでこの時期のチェコの名物だそうです。
屋台で鶏肉やパプリカの煮込み、ウインナーとチリソースがけを食べる。お土産にブルチャークも購入。発酵途中だから閉めると爆発すると言われ、バイクでどう運ぶんだとしばらく絶望していました。とても雰囲気が良くて好きな街。宿を探すが見つからない。
ビールを飲んで嬉しそうな人たちを眺めながら聖ペテロと聖パウロ大聖堂へ。巨大で美しい教会だが人気がなく落ち着いて見られる。
ブルノを抜けてウィーン方面へ。
やはり走りやすくて快適に田舎に来れた。スーパーで買い出しして林の中で野宿。ブルチャークは少し漏れたけれど無事に飲むことが出来ました。
香り豊かで甘い高級ぶどうジュースを飲んでいたら、なぜか気持ちよくなってきてしまう魔法のような飲み物です。ここでしか飲めないには惜しすぎる味でした。
ビールも安くて美味いしサラミもなかなか。チェコもこれから楽しみです。