セロー250でユーラシア大陸横断 121

9/18

出発しようとエンジンをかけようとしたらあれ、セルのスイッチがない!

昨日バイクが倒れた時にもげてしまったようです。2日連続で藪の中を漁る羽目にりました。しかし今度のは対象が小さすぎてほんとうに見つからない。諦めて押しがけします。インジェクションでもセローは普通にかかるんですが、止まるたびフル積載バイクを押さねばならず、駐車する場所にも気を使います。

これは厳しいかと一度野宿地に戻って11時まで粘りますが見つからず。

ハンガリーはやはりずっと平地で一切山が無く広大な農地と住宅地が続きます。運転も荒くて嫌になります。平坦なおかげで押しがけにはそこまで苦労しません。

レストランでご飯を食べたらランチメニューしかなかったようで野菜スープとミートボールが出てきました。コースみたいで緊張。これがとても美味くて入国してやっと良いことが一つありました。

セルスイッチをどうにかしようとバイク屋探し。本当にバイク屋なんてあるのかという数軒しかない村の一軒家に入っていくと、背の高い雰囲気のいい男が迎えてくれる。英語は通じないが身振りで理解してくれてガレージに迎えてもらえました。

素早く新しくスイッチを作ってくれました!一安心。他にも点検してくれるようで犬にじゃれつかれながら待つ。

コーヒーを出してくれて翻訳で会話しました。

アティラという男で13歳から20年バイクを弄ってるらしい。本人はアフリカツインに乗っています。初めて見るバイクだろうに作業に迷いがなくて凄腕やなあと思ってたけど納得です。

好意で工具やら荷締めベルトをくれて恐縮してるとなんとお金まで要らないと言い出しました。心優しすぎます。食い下がってみますが受け取ってもらえず、優しさを受け取るばかりでした。こういう人に憧れます。

話していたらすっかり時間がかかってしまい、ブダペストには今日も着けずモノルという村にあるバーで夕飯。

とんかつにまた別の肉を挟んでチーズをかけるという狂気的な料理が出てきました。大量のフライドポテトも付いてきて油がすごいです。ビールなしなのが辛い。

明日は郷土的な料理を食べてみたいです。

村の少し西側に入ると脇道のダートがあり、奥まで走ると藪が少なく昔植林されなんだろうなという林が出てきてバイクで乗り入れて野宿。

とても静かでいい。地図を見たり実際走ってるとあまり寝床がなさそうだけど運良く野宿に不自由していません。

新しいスイッチがぷらぷら動くのが気になり、結束バンドで固定しようとしたらバッテリーに不具合が出て恐ろしくなります。電気ワカリマセン。接触したところを離してエンジンかけたら治りました。

固定しないのには何か意味があるらしいですね。たまたまサンダルも壊れてるのに気づいて笑えてきます。

ビールのつもりでチェリーの酒を買ってしまい、不味くはないが微妙な気持ち。

9/19

朝から雨。野宿地は大丈夫だがブダペスト市内は結構降っています。市街地はヨーロッパらしい大きな古いビル。ドナウ川沿いに立派な橋や対岸に大きな建物が見られるところに出ました。

バイクを止めて歩くとブダペスト中央市場に出ました。これまで見た中でダントツにおしゃれな市場。2階のフードコートでパプリカチキンを食べました。かなり美味いんですがそれなりの値段です。

市場の雰囲気から分かりますがかなり観光地価格。でも思ったより楽しいから宿取るか悩みます。ご飯を食べ終えたところで太陽も出てきました。  

市場を出たらまたにわか雨が降ってきたので教会などを見てカフェで雨宿り。近くの城を見てpapaというレストランで再びご飯。景色がイマイチ刺さらないので食を楽しみます。今回はビーフシチュー。

味が濃くて美味いが調べた情報からだいぶ値上がりしてて1800円もしました。ちゃんと値段相応ではあるけど散財が気になってきます。日が刺すと暑くて理不尽な天気。

町中から甘い焼き菓子の匂いや美味そうな料理の匂いがしてきます。そしてそれがちゃんとうまい美食の街。

焼き菓子にアイスを乗せたやつが美味そうで店に吸い込まれました。コーヒーつけて1200円…!

観光は有名な国会議事堂を向こう岸から見て満足。ブダペストを出発しました。このまま宿泊してるととんでもないお金の使い方をしそうです。

北側に走ると大渋滞。抜けるとハンガリーで初めて山に入りました。特に景色は良く無いですが雰囲気の良い森が続き、黄色い落ち葉が目につく。気温も低くて気持ちいい。

山の中にバイクで入れる場所を見つけて最寄りの田舎スーパーで買い出しして戻ってきました。街歩きをした後に山に入ると静かで落ち着きます。

明日はスロバキアへ。

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