セロー250でユーラシア大陸横断 52

9月9日~9月11日

1泊13ドルの宿ですが、たくさんの朝ごはんがつき人も少なく共有スペースも広くてねこがじゃれついてくるので居心地の良い場所です。沖野さんと再会できたこともあり、ずるずると心地よい沈没の空気が出来上がってしまって3泊することになりました。

日本一周していたときは沈没は悪、とまではいいませんがよくない、常に移動していたいという意識があり、北海道で疲れてライダーハウスに停滞している時も常に罪悪感がちくちくと刺してきて心から楽しめたことは稀でした。それがいまではこういう何もしない時間を心地よく受け入れて、少し刺さる罪悪感ともうまく付き合えるようになってきています。

ホログを出てタジキスタンの首都ドゥシャンベを目指して走り始めます。途中北と南にルートが分かれる地点があり、どちらを選んでも首都につながっているのですが数年前に南側を走っていたサイクリストがテロリストに殺害されたという話を聞いたので北側のルートを取ることにしました。平和そのものに見えますが、やはりそういった問題を抱えているようです。

ホログから出たもののワハーンとあまり雰囲気が変わりません。深い渓谷の中を川とアフガンを左手に見ながら崖上を走っていきます。

アフガン側でも車やバイクの行き来が多くなってきました。こちらより明らかに道幅が狭く、未舗装の崖が続いています。遊牧しているひとたちも見かけました。たまに向こうも気が付いて手を振ってくれます。

走りながら見る景色としてはワハーンよりもホログを越えてからの方がいいかもしれません。しかしこちら側も悪路のうえ、ホログで飲んだ水が当たったのか下痢になり若干意識がもうろうとしてきます。このまま走るのは危険と判断しました。

渓谷沿いなので広いスペースというのがあまりないのですが、折よく川と道路の間に林のある河原を見つけたので木に隠れるようにテントを設営。目の前の巨大な1枚岩のような山を見ながら過ごせる良ポイントです。林の中に薪もたくさん落ちていて、気だるい体を休めながら少しずつ拾い集めていつぶりかのたき火を楽しみました。標高がだいぶ落ちてきたので半そで半ズボンでちょうどよいくらいの気温です。お酒がないのが残念な夜でした。

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