7/29-8/5
朝の旧市街を散歩。坂を登っていくとグランドバザールというイスタンブールで1番大きな観光市場にたどり着きます。
買うものが無くても歩いてて楽しいエリアです。
有名なアヤソィアへ。写真や言葉では上手く伝えられないスケールのモスク。
隣にあるスルタンアフメトモスク、通称ブルーモスクも絵に描いたような美しさでした。この規模のモスクがいくつもあることにイスラム教徒の信仰の厚さの一端が窺えるような気がします。
イスタンブールでは熱心じゃない信者の人も多いのでそれに矛盾するように大きな建物に尚更強い熱意を感じました。
宿の近くで見つけたピラフ専門店。タブックルピラフといって鶏肉を一緒に炊き込んだピラフにほぐした肉が添えられて、シンプルだけど最高に美味です。値段も200円程度。アイランという飲むヨーグルトも油をすっきりさせてくれて相性抜群。
同じ店に通いすぎて何も言わなくても出てくるようになってしまいました。
宿の前はトルコの伝統的な雰囲気の通りでトルコ人に人気みたいです。毎夜観光客がやってきて大騒ぎ。部屋はエアコンが日中効かず、ベッドが超揺れるので気を使いました。
宿から坂を登って振り返ると海が見られます。坂道から海の見える景色はどこも素敵ですね。
ミグロスが近くにあって観光地でも毎日安いビールに困りませんでした。猫ちゃんもそこら中に居て撫で放題。
レストラン通りでやってる至近距離生演奏。サービス受けてる人がみんな苦笑しててたぶん落ち着かないんだと思います。
朝食もなかなか豪快。トマトとチーズ、ジャムがあるので甘いのもしょっぱいのも楽しめて週替わりで色んなフルーツが出てきます。
海も歩いて3分くらい。なかなか綺麗です。
着いて数日は毎朝散歩して色んなモスクを見たりあてもなく路地を巡ったりしていました。
宿にキッチンがあるので一度だけ親子丼を作ったら日本食への渇望が満たされました。今のトルコでカツ丼食べると2500円くらいするみたいです。
トルコはどこの通りでも低い椅子とテーブルに座ってチャイを飲んでる人たちがいて、この雰囲気がとても好きでした。
散歩に疲れると汗をかく前に適当なカフェに入ってお茶。何もしてないけど良い時間を過ごせてる感じがして落ち着きました。どこでも猫カフェ状態。
エジプシャンバザールの近くでとても安いタバコ屋さんを見つけてまとめ買いしました。一キロ300リラ、1700円くらいでタバコ葉が買えてタバコメーカーも250円。後日他の宿で人にタバコ分けたらお店の名前を当てられてびっくりしました。アドュヤマンタバコという店です。
量り売りのたばこを試しに吸わせてくれるし、店長がとても誠実で明朗会計。良い店でした。
アンティーク通り。
ガラタ橋の北側にいくつかアウトドアショップがあり、釣具もあるので覗いてみると日本の釣具がたくさん置いてあって面白かったです。海用の釣り針やルアーを購入。
暑い時にぬるい飲み物しか飲めないのが悲しかったので水筒も購入しました。オリジナルブランドのステンレスボトルで1L3600円くらい。
ガラタ橋周辺は何度来ても気分が上がるお気に入りポイントでした。
めちゃくちゃ可愛いラジオ、オーディオ達。短期の旅行なら買ってしまいそう。
イラン人で元チャリダーのリザと親しくなり、毎日一緒に海まで行ってビールを飲んでいました。宿で卓球が出来るのですがめちゃくちゃ強くて、一度ビールを賭けて勝負したら惨敗。悔しいので毎日戦ってたらそこそこ勝てるようになりました。
近くのロカンタで鳥の丸焼きを買ってきてシェア。ビールつけても1人350円くらいでお得です。
毎日異様に日差しが強く、地元の人が泳いでるので真似して飛び込んでみました。水がひんやりしていて最高です。
1週間くらいハンチホステルで過ごして流石に飽きたのでお引越し。タクシム地区のガファガーデンホステル。猫がたくさんで名前の通り中庭があり良い宿でした。
安いロカンタをいくつか見つけたので毎日外食三昧。一食300-450円くらいです。
宿にやって異なる朝食も面白くて楽しみでした。
ヨーロッパのEU圏ではグリーンカードというバイクの強制保険が必要になり、国境で入ると高く、事前にインターネットを使ってヨーロッパの保険会社に作成を依頼するのが一般的だと聞いていました。
しかしちょうどヨーロッパが夏期休暇に入ってしまい、どこもメールの返信が無くて長期滞在しながらずっと胃を重たくして悩んでいました。
トルコで入れる事務所を見つけて行ってみるとトルコナンバーしか対応出来ないと言われ、数日遅れで返信をくれた保険屋は3ヶ月で8万円もの見積もりを出してきました。
たくさん悩んだ挙句、そもそもグリーンカードが国境で高いのは本当なのかと調べてみると3年前にバイクでブルガリアに抜けた人が3ヶ月57ユーロで作成したという情報を見つけました。
いくつか信じられそうな記載を見つけてやっと一安心。むしろ保険屋が夏期休暇で助かりました。早とちりで8万円失うところです。
日本から送ってもらったクラッチを待つための滞在でしたが、平均5日の配送という記載を鵜呑みにしていたら結局12日待つことになりました。
荷物追跡してもトルコに着いてから荷物が動かず痺れを切らしてPTTというトルコの郵便局の倉庫に行くと、宛先がトルコの友人のものなので自分では受け取れず、結局翌朝に友達に来てもらってやっと受け取ることが出来ました。
22ユーロ以内は関税フリーという情報もあったけど結局いくらか支払うことに。
帰りの休憩中、強風でバイクが倒れてしまい、なんとフロントキャリアがひん曲がってスクリーンが取れてしまいました。やっとバイク屋に行けると思ったのに散々です。
最初は迷うし危ないしで怖かったイスタンブールの道路も慣れてきてどこでも行けるようになりました。普段しないすり抜けもイスタンブールだけは多用しています。
ガファガーデンが人気すぎて延泊できずハンチホステルに戻ります。海沿いでチェックイン待ち。
荷物を一緒に受け取ってくれたウムトが翌日友達のバイク屋に連れてってくれました。しかし忙しすぎて明日来てくれと言われてしまい、近所のカフェでご飯を食べて帰ることに。そのうちアフメトやフラトもやってきて話し込みました。
トルコでのインフレは日本でもニュースになっていますが、海外製品にかかる関税が非常に高く、iPhone14が44万円、CBR1000rrの新車は500万円もするそうです。アフメトが仕事で毎年着つぶすノースフェイスのウェアも2.5万円だったのが今年は6万円にもなっているそうでした。
働くだけの人生、まるで鶏みたいだ…とウムトは言います。コロナ明けの国で会った人たちはみんな同じようなことを言っていて、世界中でみんなこの閉塞感を感じているのかと思うと辛い気持ちになります。
いつもより苦く感じるトルココーヒーでしたが、足踏みして苦しんでいた旅の状況からやっと明るい展望が見えてきました。