7/26-7/28
涼しい森でぐっくり眠れて調子を取り戻しました。たまに値段をチェックしてたイスタンブールの宿代が今朝から急に値上げされてがっかりきます。たぶん長期滞在になるので安宿をさがさねばなりません。
街に入る前の森生活でカバンの中の食料を使い切れました。2日目はラーメンだけで過ごしたので腹ペコ。ブルサという街の手前、ガソリンスタンドの横の飯屋が繁盛してたので豪勢に食べてみました。
羊肉と茄子の煮込み、ピラフに蜂蜜漬けの揚げパンとチャイを頼んで850円でした。流行ってるだけあってなかなか美味しいです。
ブルサも街歩きが楽しそうな良い街ですが、これからイスタンブールに入るための渋滞が控えていると思うと気が乗らなくて街の入り口から山の方へ抜けてしまいました。
街のすぐ南にあるウルダーという山の周りを走って西に抜けていきます。そんなに良い景色じゃないけど涼しくて快適です。ダートがいくつかあって走りごたえがありました。
ブルサを迂回して北上し、イネギョルやニカイヤという街を通過。どちらも大きな通りに街路樹とお店が並ぶゆるい雰囲気の街で気に入りました。
宿探しが億劫で通過しちゃいましたが、雰囲気好きな街見つけて思いつきで泊まれたら1番良いですね。
寝床探しで山の方に来てみましたが林道らしきところに入るとどこも終点が畑で苦戦します。
4つ目くらいのダートで潰れた支線を見つけました。落石と藪を越えていくとテントを張れそうな道幅になったので設営。上が舗装路でしたが死角になってて落ち着けます。
翌日起きると本当にいつぶりかに曇り空。かなり冷え込みます。
どこも値上げか売り切れであまり納得出来ないままイスタンブールの宿を予約しました。
これから都市部に向かいますがバイクのダイヤルキーを落としてしまったので、久々にハンドルロックのやり方を思い出そうと試してみたら、キーの状態が悪かったのか解除出来なくなってしまいました。
無理すると鍵が折れそうで途方に暮れていると雨まで降ってきます。ここまでほぼ雲すら見てなかったのに物凄いタイミングで笑ってしまいます。
もう宿予約してしまったのにテントが濡れたら乾かさなくて超面倒になります。慌てて撤収。
バイクの方はスペアキーを犠牲にペンチでこじるとどうにか解除出来ました。
蚊が多いけど良い野宿地でした。
マイナーなルートを選んだせいでロングダートで山越え。林道ではあまり見ないような太い木がたくさんある森の中を抜けていって面白い道でした。
超渋滞してる道を我慢で通り抜けてイスタンブールに到着。
地図の右下アジア側からやってきて縁の中辺りが宿のあるタクシム地区です。幾つも海に挟まれた面白い地形ですが、その代わり移動が大変。
ナビはフェリーに乗れと指示したので港に来ましたが、結局無料の海底トンネルで西側に渡る事ができました。もちろん大渋滞。
宿の近くで人気のケバブ屋を見つけたので食べてみました。メインの車道に椅子が置かれてて交通量多い街の真横で食べれるのがなかなか楽しいです。
具沢山でかなり美味しくて値段も40リラと良心的。観光エリアでもいい店があって安心しました。
旅仲間に紹介してもらったチルアウトリアホステルに到着。タクシム地区の中にある風俗街のすぐ側で歩いてて面白いけどバイクを置くには不安になる立地です。
朝食付きですが一泊1800円もしました。エアコンよく効いてるし路地に面してる椅子のスペースはなかなかいい居心地。
タクシム広場と呼ばれる華やかなエリアの逆に向かって散歩してみました。静かな住宅街で生活的な路地がいくつも見られます。
こちらがタクシムのメインストリート。観光向けっぽい路面電車が走り、両サイドには立派なテナントが並びます。メインストリートの周りをたくさんの宿や飲食店のある路地が取り囲んでいて歩きごたえのあるエリアです。
渋滞中に日差しを浴びすぎて疲れたのでほどほどで宿に戻って昼寝しました。
夜外の椅子に座っていると、直球どストレートにセックス!と声かけてくるお姉さんがいて笑ってしまいました。買い物行くと良い店あるよおじさんにも声かけられて、危険はないけどいい感じに治安が終わってるのを感じます。
トルコ初日に出会ったイスタンブール在住ライダーのウムトが会いにきてくれました。彼の家女の家にクラッチを届ける手配をさせてもらってるのでたびたび連絡をとっています。
なんとバイクを心配して使わなくなったバイクの鍵をプレゼントしてくれました。
ご飯を食べにいくことに。後ろに乗せてくれたので2ケツで夜のイスタンブールに繰り出しますが、現地ライダーなのでガンガン車の間をすり抜けていくし路地や坂道もたくさんあってかなりの恐怖体験。2人乗りは乗せるのは良いけど後ろに乗るのはいつも覚悟が要ります。
キョフテと豆のスープをご馳走になってしまいました。どれも美味しくて楽しい時間ですが、久々の英語が全然頭に入ってこなくて苦労します。
食後は海の見えるカフェに移動してトルココーヒーとチャイを。イスタンブールが海の街なのだと実感できるとても素敵な場所でした。ここは払おうとするとレシート奪われてしまって結局ぜんぶご馳走になりました。
12時に解散。トルコ人の夜はとても長くて日本感覚でいるとびっくりします。ウムトも仕事終わりなのに超元気でした。
朝起きて散歩。宿の朝食は豪勢ですが口に合いませんでした。坂や階段がたくさんあって、どこもかしこも猫だらけ。
綺麗な街と小汚いエリアが混在していてトルコっぽさを感じられるエリアでした。もう少し歩いていたいけど宿が週末料金だとかで値上げしてきたので出ることにしました。
南の旧市街に移動してしまうので昨日美味しかったケバブ屋をリピート。この値段とクオリティの飯が各地にあれば…。
宿のチェックインまで時間潰しにモスクを見学。有名でもないガラガラのマスクがこの大きさと美しさ。
そして昨日教わった海沿いのカフェに行くとちょうど日陰の特等席が空いたので2時間ほど海を眺めながらコーヒーやチャイ、読書を楽しみました。
海を隔てた先に建物がある景色ってなんでこう心を掴むんでしょうか。普段の自分が持てない余裕みたいなのが生まれて凄く良い時間を過ごせました。
超渋滞のガラタ橋というイスタンブール観光ど真ん中のエリアに来ました。ここから南が今日の宿がある旧市街だそうです。
バイクなら停めれる広場があって、モスク見学。建物の造りや彫刻、壁画の美しさに魅入ります。中央アジアのモスクはいくつか見ましたが、自分が違う文化圏に移動してきたのを改めて感じました。
揚げパンとかとうもろこしとか栗とかいろんな屋台が並んでいます。
モスクのある広場からエジプシャンバザールという屋内市場が始まるので覗いてみました。完全な観光向けバザールですが、トルコ人は観光客の心を掴む雰囲気作りが上手いなあと感心します。つい浮かれて要らないものを買ってしまいそうになります。
行き交う人を見てると目元以外を黒い衣装で隠した女性と夏らしい露出激しめのお姉さんが一緒に歩いてたりして、その辺のバランス感覚が不思議で面白くなります。
ガラタ橋です。後日宿から散歩に来るつもりでしたが、バイクで通っていたらいてもたっても居られなくなって見にきました。
橋の袂からクルーズ船が出ていたり、二重構造の橋の下がレストランになっていたりとここも観光地ですが、海を眺めてる人や橋の上からたくさんの人が釣りをしていて、好きな雰囲気の場所です。
橋の真ん中に上下移動出来る階段がついててユニークな構造です。橋下から反対車線側にも回れます。
観光地でもガンガン釣りしちゃう感じがいかにもトルコらしくて良いです。しかも見てるとかなり釣れていて羨ましくなります。豆アジとか大きめの鯖やシーバスっぽいのも見かけました。
もともと屋台飯で今は観光向けの代表メニューになってしまったサバサンド。500円近くしましたが匂いが暴力的でつい引き寄せられてしまいました。
焼きたての鯖に生の玉ねぎが挟まり、塩とレモンを振りかけて食べます。サバの油と玉ねぎ、レモンの爽やかさがマッチして超美味しいです。ボリュームもあって、元々安いと知っててもつい500円出してまた食べたくなります。
今日からの宿Hanchi Hostelに到着。旧市街のレストラン通りのど真ん中にあって、テーブルが並ぶ脇を走らねばならず初見のバイクで辿り着くのは少し度胸が必要です。
朝食エアコン付きのドミトリーで1500円。設備もいいし少し周りを歩いたら気に入ってひとまず4泊に延泊しました。
同室に日本人の人がいてトルコで初めて日本語話せました。5年もバックパッカーされてる人で物腰も柔らかく部屋割りに恵まれました。
夜になったらまたウムトに誘われ川飯を食べに行くことに。友達とアフメトとフラクを紹介してくれました。
トルコじゃ肉ばっかだし魚はどう?と気を使って魚料理のうまい店を選んでくれて、しかもまたご馳走してくれました。これからバイク屋も紹介してもらうのにお世話になりっぱなしです。何かいいお返しができるか考えています。
レストランを出ると夜遅いですが、アフメトとフラクがもっと話そうぜ!と誘ってくれて夜の公園までナイトツーリング。なんと1時解散でした。海にもたくさん人がいたしトルコ人は元気すぎです。
しかしおかげでイスタンブール滞在がどんどん楽しくなって部品待ちのストレスを上手くいなせそうです。