2023 5/31〜6/1
飛行機を取るギリギリまで再開するか悩んでいましたが、飛行機を取ってからは自賠責の再加入、登録証の再加入、コロナワクチンパスポートの印刷など手続きで忙しく、前日になんとかパッキング完了。
パックラフトを持ち込んでコーカサスや東欧北欧の河川や湖など遊べたら楽しいと考えてたのですが、修理に必要なパーツでそれどころではなくて諦めました。
ザックにはパソコンやカメラ類、衣類を詰めてあとはセロー用のパーツをタイヤに詰め込んで梱包用ラップでぐるぐる巻きにして運搬。重量は14kg。パーツのチョイスは地元岡崎の石原商店さんが親身になって選んでくれました。
飛行機は韓国、タイ、マナマ、アゼルバイジャン経由の33時間フライト。月の最安値で9.3万円。
タイで久しぶりに食べれたカオマンガイ。やっぱりタイの料理は最高です。
乗りっぱなしでけつが痛くなるのはもちろん、乗り換えで広い空港を歩き回り、長時間荷物を抱えて待機するのも大変でした。疲れのせいかタイのATMでキャッシュカードを落としてきたりということもあって、飛行機代はケチるもんじゃないなといい勉強になります。
マナマのバーレーン空港。普段あまり見かけないアフリカ系の人や、宗教色の強い格好の人が多くて面白いです。中東のエリアはバイクで走らないと思っていたのですが、Twitterでドバイからバイク旅を始めている方の投稿を見てしまって以来この辺りの地図を見るとウズウズします。
タイで乗り換えの時にタイヤが剥き出しだと積めないと言われ、郵便局で梱包してもらう一幕も。600円くらい。
疲労困憊でなんとかジョージアについたのですが、キャッシュカードが無いことがここで分かって慌てることに。カード止めてクレジットカードのキャッシング機能を利用してジョージアの現金ラリを入手できました。
現地の配車アプリを使ってタクシーで懐かしの宿コンフォートプラスに帰ってきました。バイクはカバーが破れてヤブに飲まれかけていましたが、なんとか無事!まずは一安心です。
事前に連絡を取って聞いていたのですが、管理人のマナナさんが亡くなってしまっていてオーナーの娘さん?がいまは管理をしてくれていました。バイクのナンバーを始めたくさんお世話になっていたのでとても残念です。
以前はトビリシで1番日本人が集まる宿だったのですが見る影もなく、今はロシア人や中東系の人の沈没宿になってます。
宿代は一泊12ラリで650円ほど。3年前38円程度だったラリが今は54円なのでだいぶ上がった様に感じてしまいます。
さらに今はロシア人を始め様々な国の人が流入してるらしく、物価が急高騰していて当時2L6〜8ラリだったビールが12ラリで売られていたりするので、買い物に関してはもうそこまで安さは感じられません。
話はそれましたが宿の人にこのバイクを3年前に預けていて荷物も倉庫に〜などと状況を説明すると快く歓迎してもらえました。一応始動確認しますがもちろんバッテリーは動かず、チェーンなどの錆も酷め。危惧していたタンク錆も出ていました。
6/2
10時間ほどぐっすり寝てSIMカードの購入や、バッテリー探しに街へ。同宿のタイ人がバイクの部品がありそうな市場を教えてくれたので車両から取り外して探しに行くことにしました。
simはmagtiというところでネットのみ使い放題1ヶ月のものを2200円で購入。
Eliava marketという車両や芝刈り機などの原動機系、水道管や生活用品などをうる市場へ。
人に聞いたら足で探しますがバイクの部品は見つからず、廃車のバラックのようなところをウロウロ。そのうちバイク屋が近くにあるよと教えてくれた人がいて、向かうとあっさりバッテリーの在庫が見つかりました。6500円。
Pit stopmotoという店。販売系は充実していて親切だったんですが肝心の整備士たちが酷くて、ほとんど話を聞かずに追い出されました。
宿に戻ってバッテリー交換。ドキドキしながらキーを回すとランプは点灯!…したのですがインジェクション者特有のウィーンという音がしません。あの音は燃料ポンプが作動する音で、もし動かないと押しがけも出来ないそうで最悪の事態に。燃料ポンプはASSYで揃えると高くて購入せずに来たのが裏目に出ました。
諦めずにセルを押したりしていると、同じゲストのインド人とアルメニア人の2人が見に来てくれて、分解してみることに。
タンクを外して燃料を取り出し、さらにタンクから燃料ポンプを引き抜く必要があるのですが、ロック機構がが複雑でやめようか悩んでいると2人の方がやる気になってしまって押せ押せで作業が進行していきました。
無事に取り出すとタンクの錆もポンプの汚れもひどく、おそらくモーターの故障で取り替えが必要なことが分かりました。
タンクの錆止めとモーターの交換をするためタンク片手にタクシーでバイク屋に行くことに。
先ほどのpit stop へ向かいますがそんなの自分でやれ、モーターはない。と追い出されます。なんとか粘って転がってるバッテリーを繋がせてもらうとやはりモーターが動かないことがわかりました。
2件目のbikelandという店は着いたら思い出したのですが前回オイル交換で8000円も請求してきた店で、やっぱり駄目でした。
その間自分で調べたり人に相談してみると、モーターだけ日本から送ってもらうことが出来そうだったのでお世話になっていた石原商店さんにお願いして宿に送ってもらうことになりました。
EMSという速達サービスが非対応で、クロネコヤマトの国際宅急便が1番早く8日前後で届くようで手配をしてもらいます。
タンクの錆止めは自力ですることになり、後日部品が届く前に行いました。ガソリン臭いタンクを油まみれの手に抱えて歩いて帰ったのですが、とても惨めな気持ちになって落ち込みました。1日サンダルで歩いて足も豆だらけ。
宿に帰ると心配してくれた2人が声をかけてくれて三人で飲みました。インド人で医者の勉強をしているヨシュアとアルメニアから来ているアルマンのコンビで、優しすぎてびっくりするくらいいい人達です。
大雨が降る中木の下で雨宿りしながら馬鹿話をしていると今日1日と旅前から鬱屈としていた気持ちが晴れて、やっと旅が始まった様な感じがしました。