セロー250でユーラシア大陸横断 48

9月3日

カラクル湖という巨大な青い湖を見下ろせる丘の上。1発目からこんな野宿地に出会えるとは。道からセローの1速でギリ登れる急坂の上にあるので広大な砂地を独り占め。

湖畔にはちょっとした町がありましたが特に用事もなく、湖沿いを走って進みます。ムルガブという最初の街まで100kmほど。

オープンワールド!これだけの絶景が果てしない奥行きで続いています。標高は3000m以上をキープしているので平原のように開けた景色が不思議でそわそわ。道から外れて気に入った場所で一週間野宿して過ごしたいところです。そして水がとても綺麗で川を見ているだけで心が和みます。食料と飲み水がないので泣く泣く街へ。

ムルガブはパミールハイウェイというタジキスタンの目玉である高原道路を行く際、バックパッカーたちが乗り合いタクシーの仲間を集める町だと聞いていたのですが、想像以上のど田舎。街の真ん中に川が流れる谷沿いにあって、傾斜にシンプルで美しい白い平屋が並びます。

wifiという看板を見つけ14時過ぎに宿へ。町を一回りしましたがATMがないどころか銀行も機能しておらず、両替所もないので宿でドルを両替。この国の通貨ソモニを手に入れました。1ソモニのレートは現在約11円。計算しやすくて助かります。

宿は一泊14ドルと安くありませんが清潔で夜朝とご飯もついてきて値段相応でした。肝心のwifiが使えず市場にsimを買いに行くことになりましたが。ここの市場はコンテナのなかに商店がある独特なスタイルでちょっとアンダーグラウンド感が出てて好きです。simは1か月3GB150ソモニとなかなか高額。

9月4日

朝食を食べて宿を出発。出てすぐのところにミリタリーチェック。ビザとバイクの登録証を提出。パミールハイウェイの核心部へ入っていきます。西から来たツーリストたちがこぞってパミールは行くのか?パミールはいいぞ!という世界的なホットスポット。

絵本みたいな暮らし。

まるでタジキスタンという山系の中をバイクで縦走しているようです。山好きには夢のような道。砂漠に岩山、湖にそそぐ美しい川。走りながらぼんやりしてしまいます。すれ違う乗り合いタクシーのツーリストたちが羨望のまなざしを向けてきて、自分の乗りものでここまで来たことが感慨深く、誇らしくなりました。

峠を越えるときは道が悪くダートやでこぼこの舗装で苦戦しましたが、それを乗り越えてからの道はよそ見をしながらとことこと快適なツーリング。パミールハイウェイと同じくらい有名なワハーン回廊という道がパミールの道中から分かれ道の先に存在し、両方楽しむためにはパミールを完走して引き返し、分岐に戻る必要があります。それが億劫だったのですが、だんだんこの道を2回も走れる贅沢をできることが嬉しいという心境に変化。幸せすぎます。

川沿いの美しい谷間で林にバイクを乗り入れて野宿。地元の人たちが非常にフレンドリーで大人から子供までまぶしい笑顔で手を振ってくれます。子供は走行中にハイタッチを迫ってくるので結構危険。野宿地は水量豊富な川の対岸に雪山があってここも絵のような美しさ。ガソリンが見つからず不安が残りますが、大満足で明日も楽しみになる1日でした。

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コメント

  1. Syou より:

    48まで読みました、どうやら同郷人のようですね、豊橋に住んでいます
    岡崎の方と思いますが、素敵な旅ですね。一つリクエストいいですか?
    ここまで読み続けると、擬似体験のように、貴方の旅が入ってきてしまい
    それはそれで楽しいのですが、街の人々の暮らし、街の様子などの写真が
    もう少し欲しい所です、わがまま言ってすみません
    そうすればもっと旅のブログが立体的に迫って来るように思えるのですが・・・・

  2. てっか より:

    コメントありがとうございます。
    まさにその点が出来てないんで自分で読み返すのが苦痛だったりします。
    とはいえ現地で調べものせず今からデータを見ながら書いていく気がとても起きないので文章の方はごめんなさい。写真増やしてみますね。