5月31日
湯たんぽのおかげで快眠ですが、やはり朝は寒すぎて7時までシュラフの中。
最高の野宿地ですが虫が多くて大変でした。虫よけを忘れてしまったのでロシアで買おう買おうと思いながら、いつもスーパーに行くと食料のことで頭がいっぱいになってしまいます。食べ物には勝てません。
バイカル湖越しに遠く見える雪山が気になったので、漠然と雪山方面へ向けて走ります。するとなぜこんなルートでという田舎道でドイツ人カップルのチャリダーと遭遇。2人はこの後中国に入るそうです。僕の積載を見てコンパクト!と言っていて笑いました。
幹線道路に戻るとかなりの距離がダートになっていて砂ぼこりまみれ。ダートの上だけ遅い車をごぼう抜きして快走。イルクーツク方面へ走っていきます。
40kmも走ると右手にバイカル湖が見え、その青さに興奮。昨日までとは土地の高さが違うのでずっと綺麗に見えます。どうにか湖面に寄れないものか!と今日も道を探すとありました。村の奥に踏切があり、線路の奥にバイカル湖が!
草地になっていてその上を走っていくとあまりの綺麗さに呆然とします。目当ての雪山も見えていました。写真を撮りまくり、草の上に座って一服。
まだ12時前でしたがよし今日はここで寝よう!とすっと心が固まってしまい、村で速やかに買い出し。村人も手を振ってくれたりしていい雰囲気のところです。寝床も村の近くですが線路を挟んでいて、人も来ないし、それでいてやはり村のすぐ近くで悪さをしにくいだろうというの心の冷静な所もGOサイン。
椅子を出して12時からビール。最高です。
カバンに眠っていたハンバーグの缶詰。これが大当たりで缶の汁にニンニクとしょうゆを加えてご飯にかけるともう箸が止まらなくなってしまいました。
あまりに気持ちいいので椅子を枕に昼寝していると足音がして跳ね起きます。手の届く距離で囲まれていてちょっと恐怖。
たまに近づいてきて撫でろや、というやつもいて楽しいのですが、いきなり角を振り回して刺そうとしてくるのもいて感情が読めないのが苦手です。見た目は好きなんですけどね。
頻繁に通る電車。
16時くらいまでそのままのんびりして、風が冷えてきたのでテント設営。崖下にバイクを押し入れ、玉砂利になんとかペグを差し込みました。
テントの中で音楽をかけてごろ寝しながら湖見たり本を読んだり。
今日も山に沈む夕日を見送って1日が終わりました。まぁ行っておくかなくらいの気持ちでやってきたバイカルでしたが、こんなにも素晴らしい景色を見れるとは思いませんでした。これでロシアに悔いなく次のモンゴルへと向かえそうです。