11月6日
ジョージアはトビリシでの沈没生活も長引き、そろそろどこかに出かけなければ
という旅人特有の罪悪感みたいなものが湧いてきました。幸いホステル暮らしだと毎日入れ替わる旅人さんたちの話で観光地情報はバッチリ取得済み。
近頃日本人の中で熱いジョージアの中で絶景といえば、カズベキの「天国に近い教会」
…らしいです。このネット時代ホステル飲みの席で聞いた話だけで想像を膨ませ、
周りのバイクなら楽だよ!いいなー!という声に乗せられてすっかり根の生えた腰を起こすことに。向かいで聞いていたチャリダーの沖野さんもバスで行くよりは、となってキルギス以来2ケツで向かうことになりました。
トビリシの市街地を抜けると道中にはたくさんの城や教会。
どれもロケーション抜群で沈没生活から足抜けした甲斐が。
先日ロープウェーから見ていた雪山の景色にバイクでやってくることができました。
飲み歩きダラダラ生活からのギャップで大興奮。
2ケツなのをいいことに自撮り要らずの撮影。
絵画のよう、とかベタすぎる表現しか出てこない景色です。
シーズン前のスキーリゾートを抜けてさらに標高を上げる峠越えへ。
路面に流れる雪解け水にどきどきさせられます。
何度もバイクを止めての撮影タイムに付き合ってくれてる沖野さん。
一人旅の気楽さは最高ですが、絶景を前にすぐに共感し合えるのも楽しいです。
これまで走ってきた中でも最高に近い峠越え体験でした。
ジョージア軍用道路という道で、ロシア国境付近になるととてつもない数のトラックが国境越えで列を作っています。ちなみにバックパッカーならトビリシから乗合バスで片道3時間ほどでカズベキまで行けるそうで、観光バスもよく見かけました。
相当に道中を満喫してついにカズベキに到着。周りを山に囲まれた街で、一際目立つ山の上に立つ教会。あれが目的のツミンダ・サメバ教会でしょう。調べなかったおかげで感動もひとしおです。
教会まではトレッキングか乗合タクシーで向かうのがセオリーだそうですが、そこはライダー。道ある限り行ったるで!と意気揚々自走でスタート。ところがコーナーを1つ抜けると現れる凍結路面。下手なりに大陸横断も半ば、砂漠なんかを超えてきておかしくなっていたのでしょう。謎の自信でどんどん進んでしまい、ヘアピンの登りでついに転倒…。
一度転ぶとバイクを起こすどころか人間が立つことも難しくなってしまい、何度も転びながら撤退することに。沖野さんほんとにごめんなさいでした…!めちゃめちゃ余計なことをいうと同じ二輪の旅人でしかもベテランの沖野さんが後ろに乗っててほんとに良かったです。もし普通のバックパッカーを乗せてた時の空気を想像するとゾッとします笑
他にもガードレールに刺さったりした車のレスキューを手伝いながらなんとか無事下界へ。宿を取り、翌日に朝からトレッキングをして教会を目指すことになりました。
近くて遠くなってしまった美しい教会。
宿の暖炉前で暴れる猫に癒されます
晩秋でオフシーズン気味のカズベキはとても静かで居心地の良いところでした。
物価がちょっと高いことに目を瞑れば何日か滞在してみるのもおすすめです。