セロー250でユーラシア大陸横断 106

8-18

北マケドニアはブルガリアよりだいぶ暖かく、空気がしっとりしていて野宿地は結露でずぶ濡れでした。

スコピエという大きな街を目指して走り出します。日差しが強くなってきました。

SIMカードがないせいで北マケドニアの挨拶が予習できず、人に声をかけられると気まずい思いをしました。

幹線道路を道なりに進んでいたはずが有料道になってしまい、しかもフロントホイールの動きが悪くなってきたと思ったらそのままタイヤのビードが落ちてしまいました。

ベアリングの不調でしょうか。散々砂漠を走った経験が役に立ち、どうにか転ばずに進むことは出来ますがホイールを痛めてしまわないかとても不安でした。

オフラインマップを頼りに街道を逸れて、大きな川沿いにあるヴェレスという街に到着しました。

バイク屋探しに寄っただけですが、思いがけず美しい街並みが見られました。言葉が分からないせいでバイク屋探しに苦労します。

聞き込みしてみると何人か親切にバイク屋を教えてくれたのですが閉まっていました。お腹も空いたきたのでピザで腹ごしらえ。

近くにバイクがたくさん停まってるカフェを見つけて、休憩がてらまた聞き込みしようかと思ったらWi-Fiが使えました。

非常に低速でしたがなんとかバイク屋と車屋の場所をいくつかメモできて一安心。

調べたバイク屋もどこも閉まっていて郊外にある大きな車屋さんに駆け込みました。

ホイールのベアリングについては車屋なのでもちろん交換できず、タイヤ交換のみお願いします。

なんと60ユーロ。当時のレートを失念しましたが10000円前後でしょうか。国境での保険も払ったばかりなのにがっかりしてしまう金額です。

交換後はひとまずスムーズに走り出せたので気を取り直してスコピエに向かいます。

また有料道を通されてはたまらないので、田舎道を選んでみるとこれが想像以上に人気のない山越の道でした。

道がどんどんガレてこの先通り抜けできるのか不安になってきたころ、暑さも増してきて上着を荷物の上にくくりつけていました。

トラブル対処で疲れていたのか悲劇が起きてしまいました。適当に括った上着が滑り落ち寄りによってチェーンに侵入。

ガチガチに固まって引き出せなくなり、大事にしていた上着を自分の手でズタズタに切り裂いて取り出す羽目になりました。

暑いしダート続きで体はドロドロ、この上手も油まみれになって上着も無くなり散々です。

上着を取り終えたところで車が通りかかって、何か困ってるかと声をかけてくれたので少し気持ちが救われました。

げんなりしながら山を越えるとスコピエに到着しました。大きなビルに入ってるフードコートでご飯にします。自分で好きな料理を取って精算してくれるスタイルのお店。

知らない国で色々食べられるのが嬉しくなりますが、1400円くらいしてちょっとへこみました。

フードコートでWi-Fiが使えたのでeSIMを買ってみました。しかし遅かったり、接続が途切れてしまったりで使い物にならずまたがっかり。だいぶ不運が続きます、北マケドニア。

街のバイク屋さんにホイールの件見てもらおうとしますが、明日来てくれと言われてしまい、無くしたウエア探しも空振りに終わりました。

旅仕度は諦めてスコピエ城壁という街の上に立つ観光地へ。街並みも含めてなんとなくチープな作りでB級感が漂う場所でした。

オールドバザールという観光市場にも来てみましたが、心が荒んでるのか何か気に食わず、ざっと流し見てすぐにスコピエを立つことにしました。

郊外の山の上にある牧場の近くにテントを貼りました。陽が落ちても暑くて気温を調べると33度。ブルガリアと温度差に体調も崩してしまいそうです。

相性が悪いのか1日で散々な間に合ってしまってこれからが不安になる北マケドニア初日でした。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク