セロー250でユーラシア大陸横断 51

9月8日

旅先での観光地などを事前に調べずに回っているのですが、出会ったツーリストたちによかったよと勧められた場所は行くことにしています。一昨日ワハーンの入り口で会ったロシア人ライダーたちに古い城と温泉の存在を聞いていたので訪ねてみることにしました。

メインの道から急登ダートを登っていきます。道に真新しい看板が存在したものの、道はかなり狭く急なのであまり多くの行き来があると大変そうでした。

見た瞬間思わずうおっと声が出てしまいました。まさに古城という佇まい。陳腐ですがゲームのようという表現が頭から離れません。

今は柱や枠組みだけが残っているのですが、窓のように開けたところから景色。開けた谷と川と川沿いに開かれた農耕地と集落が一望できます。

後から調べたのですがこの城は紀元前のものだそうです。石垣を撫でながら谷を見下ろしていると、気の遠くなるような時間の流れを感じることが出来ます。当時ここから谷を見下ろしていた誰かと同じものが自分にも見えているだろうという実感がありました。2000年の歴史がこの手で触れられるというのもすごいことです。木の文化である日本人にとってはなおさら。トルコやヨーロッパも楽しみになってきました。

城から更に数キロ走ると温泉に到着しました。入場料10ソモニなので110円くらい。建物も浴槽も綺麗でしっかりしています。肝心のお湯は41度くらいで泉質はよくわかりませんがいい湯加減でした。40分ほど独り占めしていたら団体客が入ってきて入れ違いに退散。

風呂上がりにコーラでも飲もうとレストランを訪ねたら声をかけてくれたおじさん。

開けた川沿いを走ると両サイド農耕地のところが現れそこの雰囲気が一番好きでした。家族みんなで畑に出て作業をし、シートを出してお茶や食事を楽しんでいました。集落を抜けると開けた荒野に出てアフガニスタンとの橋国境が見られたり、狭くなった渓谷の対岸に建物が見えてくるようになります。

夕方になって西日がさしていたのもつかの間深い谷あいで日が差さなくなり寂しい雰囲気に。とはいえ悪路を走り続け疲労困憊なので景色を見て写真を撮る余裕もなくなってきました。的を目指してただ走るのみです。

アフガニスタンを走る現地ライダー。向こうもこちらに気が付いて手を振ってくれました。ライダーの連帯感に国境はないようです。

18時過ぎにワハーンとパミールの終点ホログに再びやってきました。ホステルを探す前にたまっていたメッセージ等を返していると、以前ビシュケクで出会った自転車旅行者の沖野さんから連絡がありホログにいることが判明。

wellcome inn というというホステルで再会できました。悪路完走祝い、再会祝いでビールを飲んで日本語で旅の話をするとても楽しい夜。

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