6月29日
いい野宿地なのですが朝方はさらに蚊が多く、落ち着けないので朝ごはんも食べないまま撤収。平地からいきなり崖の切り立った高い山に両サイドを囲まれて川沿いを快走。どこまでいっても最高の景色に、ほどよいスピードの出せるたくさんのコーナー。すれ違うツーリングライダーたち。おそらくロシアでも屈指のツーリングロードです。車も多く、色んなところでキャンプを楽しんでいる人たちがいました。
カフェは観光地のおかげか写真付きメニューで助かります。昼過ぎからTシャツ一枚でも暑い気温になってきました。
ロシアらしい田舎の風景が崖や川に溶け込んでいて最高の展望です。人々もフレンドリーで走っていると手を振ってくれます。
川の渓相も素晴らしく、おそらく僕の腕でも一日動いたら一匹くらいは釣れるのではないかという雰囲気。しかし川沿いの街のどこを探しても釣具屋がなくてがっかりです。
川幅が広くなった辺りで崖の上に展望の良い広場があり、泊ってみると向かいからやってきたライダーたちと会いました。wr250でパリから日本へ向かっている2人とロシアの西の方からモンゴルを通ってイルクーツクまで行くロシア人。キャンプツーリングのライダーがたくさんいてもやはり旅人は雰囲気で分かります。
がけから落ちた車。相当のコーナー数のある峠でだいぶ標高を稼ぎました。それでも暑い。
300kmほど走ったところでオングダイという町の大きなスーパーで買い出し。橋が壊れていてうやたら遠回りさせられましたがそのかいあってほしかったマヨネーズやオリーブオイルの小さいサイズのものをゲット。ドライフルーツやナッツの測り売り、生ビールのペットボトル詰めもあって大満足。初めてパック詰めの肉を見つけたので鳥の胸肉を購入。今日はごちそうです。
ビールや肉があるので20kmも走ったところで川沿いに野宿。目の前が支流で済んだ水が美しいですが、やはり蚊。はやく虫よけを手に入れたいですが、刺されるのにも慣れてきました。
鶏肉と玉ねぎをオリーブオイルとニンニク、塩コショウで炒めてコンソメを加え、アツアツのご飯にかけます。さらに飽きたら味変でしょうゆマヨ。うますぎて感動しました。この味が欲しかった!もちろん川で冷やした生ビールも最高です。
6月30日
夜起きだすと森の中が薄く霧がかっていい香りがしていました。しっとりした空気の中で吸うたばこのうまさ。星が見えているのに時折雷がなって空が光っていました。
ぐっすり眠って朝ごはん。昨日の残りの鶏肉にトマトソースを加えてパスタに。天気が怪しくなってきてテントをたたむと仕舞うそばから雨が降り出しました。走り始めるとこの旅一番のどしゃぶりに。出発したのを後悔するレベル。今日は休息日でもいいと思っていたので宿を探しますが、観光地なので高い上に何も設備のないロッジしか見つからず。
アルタイで川に突っ込んだのでカッパが弱くなっていて足が濡れてきて震えながら走っていました。道中寄ったスーパーでついに釣り竿ゲット。しかし寒すぎてとても釣りどころではありません。
200kmほど走ってゴルノアルタイスクという街に。安宿を見つけて16時にチェックイン。英語全く通じず困りましたが、とてもやさしいおばちゃんが受付してくれてはっぱから紅茶淹れてくれた上、無料で洗濯してくれました。
同室のウズベキスタンの人やロシアの人たちもフレンドリーで優しいです。
ブログ書いてキッチンで夕食作っていると居合わせたロシア人ファミリーの人たちにアルタイのはちみつ酒やロシアのスープをお裾分けしてもらいました。
ドイツ人の旅人も来て盛り上がります。
彼の車がめちゃくちゃかっこいいカスタムを施されたランクルでこれまた盛り上がりました。
しかも一番かっこいい79年式ディーゼルのモデル。
ロシアの友達はオムスク出身でもし通るなら家に泊ってくれよな!と言ってくれました。カザフスタンに行くので実現は難しそうですが、気持ちがとてもうれしいです。やっぱりロシアはいいひと多いなぁ。
コメント
てっかさん 始めまして。
ユーラシア大陸横断について情報収集をしていて、このブログを見つけ楽しく読ませていただいています。
特に準備編はとてもありがたく、メモを取らせていただきました。
また、てっかさんのコミュニケーション能力と道草能力を心から尊敬します。
特に、てっかさんはご近所と思われますし、自分の子供と同年代なので勝手に親近感をもって読ませてもらってます。
ご迷惑でなければ、ここに色々と質問させてもらって良いですか?
てっかさんのご安全をお祈りし、素晴らしい経験を楽しみにしています!!
はじめまして。
大陸横断楽しみですね。参考になったら書いた甲斐があって嬉しいです。
コミュ能力はともかく道草は昔から大得意ですね笑
ご近所さんですか!愛知の人がたくさん見てくれていますね。
僕で分かることがあったらお答えしますね。
ありがとうございます。