セロー250でユーラシア大陸横断 11

5月26日

朝からたき火。かなり寒くて実用的な暖房器具です。灰をどけてふっと息をかけたら一瞬で火がつきました。

今日はチタに宿をとってオイル交換やブログ更新を済ます予定。さっそく予約して出発。

写真だとわかりづらいですがかなりの高低差で楽しい山下り。

快晴で気持ちよく走ります。林道の出口も絶景。チタまで350km。

途中チェル二シェフスクという街へ来るとまるでモンゴルのような草原と木のない山、放牧された家畜のいる景色に!

村に入ろうとしたら道を間違えてこんな橋に。対岸の人があっちからいけるぜ!と大声と身振りで教えてくれました。

大興奮で写真を撮った後、街へ寄り道。前時代的ないい雰囲気の街を一回りして、カフェで遅めの朝食。ご飯を食べ終えると外で地元のガタイのいい強面お兄さんに声かけられ、俺は日本と日本車が大好きだ!と言われ、肩を組んで写真を撮ってもらいました。写真貰っておけばよかったな。

ちびっこに手を振られGSで給油し、チタへ向けて走り出します。しかしこんないい景色で真っすぐ行くのはあり得ない!と道から外れて小山を上っていきます。

またしてもロシアの絶景を更新してしまいました。青い空の下、土の感触を味わいながらセローを走らせると上は台地になっていて阿蘇を思い出します。下にさっきまでいた街が一望できました。こんなに建物があったのか。

三脚など使って写真を撮りますがさっぱり決まりません。疲れていて構図がわかず、写真で気持ちに水を差すのが馬鹿らしくなってGoproで動画を撮り走りまくることにしました。幸せすぎる時間です。

どこまで続いてるんだろう、と興味本位で走ってみると延々と道が続きます。あまりにも気持ちいのでこのままどこまでも走りたい!と思っていると本当に願いが叶うようにどこまでも道と草原が広がっているのです。言葉の通りに。

呆然としてしまって、数枚写真を撮ったらあとはどっかり座り込んで一休みしました。あまりにも景色がデカくて現実感が無く、心が置いてけぼりな感じです。感動しているのに興奮してないというか。

来た道を帰ればいいのにどんどん進んでしまい、遠くに車が見えるからこっちだろ!と遭難する人がする行動一覧にありそうなダメムーブ。案の定道を外れると走りづらい上に、高低差や距離感がおかしいので中々思った方にたどり着けません。そのうち迷子になりますが、なんとかまともなダートの道に復帰。

舗装路に戻ってもこのあたり一帯は本当に素晴らしい山と草原の景色で、全く飽きることがありません。カフェでご飯を食べて一休みし、再びチタを目指します。

残り280kmの4時間ほど。チタに19時30分着の予定です。この疲れでこの距離は絶望的。むしろ草原でテントを貼りたかったのですが、既にカードで支払い済みだったので諦めて頑張ります。

だけど懲りずにいい道を見つけてはダートを走りました。道をそれて登りたいところに登る。夢のようです。写真だとわかりにくいけど山の頂上なんですよ。

ぐんぐん標高が上がり、残雪が当たり前のように景色の一部になります。

かなりいい田舎の景色が戻ってきて、村の写真を撮ってると馬に乗った男の人たちが出てきて大興奮。画面から出てきたヒーローを見つめる目でガン見しているとこっちに来てくれて、どこから来たか聞かれ日本人だと答えると笑顔で握手をしてくれました。

僕が走り出すと草原の馬上から笑顔で手を振ってくれて心がじーんとします。

ずーっとこんな景色に出会ってみたかったのです。生活で馬に乗っている人を本当にうらやましく感じていて、僕もいつか馬に乗ってこういうところを走れたらなぁと思ってしまいます。

馬ではなくセローを飛ばしてチタに到着したのが20時前。かなり街が騒がしく、聞きしに勝る治安の悪さを感じます。宿泊するのはホテルの2階に間借りしてる安宿なのですが、そのホテルの駐車場を仲介してくれて1日200ルーブル支払い。宿代が600なので1日800になります。

洗濯、シャワーを済ませ街へ出てもかなり柄の悪い若者が騒いでいておっかない感じ。しかし普通に家族連れや若い女の子だけで歩いてたりして不思議な街。

安い食堂がすべてしまっていて、適当にレストランに入ると高すぎて絶句。1品普段の飯4食分くらいします。歩き回ってピザ屋で安いハンバーガーとビールを注文。美味でした。

宿で話しかけてくれた中国人によると、今日は街の創設記念日なんだそうです。なるほど。
疲れて英語が全く入ってこず、何もかもおざなりです。無心で寝ながらブログ更新してちゃんとベッドで就寝。

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