10月28日
昨日は遅い時間についたので分かりませんでしたがメスティアもこの展望。観光の拠点となる街なので山奥にしては栄えていて、安宿と定食屋みたいなのがあれば長逗留してみたくなる立地です。ここで過ごす夏約束された優雅じゃないですか?
現実はこういうちょっとおしゃれな観光地として推しているのでわりと物価が高いです。ただここまで実際走ってきた身としてはそりゃ首都より値段は張るよねって納得がいってます。トビリシが安すぎるのもありますね。
昨日の日暮れであわただしく通った峠があまりにも美しくて忘れられず、ウシュグリ方面に30分くらい逆走。東西南北どっちを向いてもそれぞれ個性のある山と麓の村が見えて、時間は朝だしどこから回ろうかな!ってわくわくが止まらないです。結局考えてる時間が勿体なくて目で見ていきたいところへバイクを走らせていきます。
この木の柵がたまらなく好きです。
思い出したように時折駆けていく馬たち。
こういうの見ると登山欲がうずきますね。いつか再訪する時を楽しみにしています。
特にお気に入りの1枚。この集落の細い道をバイクで抜けていくときの楽しさといったら。日本の宿場町を馬で駆け抜けるシーンが頭に浮かびました。
村巡りも楽しいですがキルギスの宿で一緒に沈没した仲間たちが続々トビリシに向かっているとのことで、僕も下界に向けて足を進めていこうと思います。
メスティアから道は黒海の方に出て、ジョージアの真ん中を通る大きな道でトビリシに戻ろうと思います。野宿も疲れてきてなるべく距離を稼ぎたい気持ちもあるのですが、どうしても急いで走る気になれず60km以下で流します。
一服したくなるポイントも多すぎです。中央アジアのどこかで買いだめしておいた安タバコがついに切れて時間の流れを感じてしまいました。
もし通るのが今でなければ明るいうちにテントを立ててしまいたくなるエリアです。道も舗装になりだいぶ快適に走りを楽しめるようになってきました。
途中道端に何人かいた人たちが急にバイクの前に飛び出て静止してくるので、強盗か何かか!?と身構えたのですがそれにしては穏やかです。話を聞いて崖上を見てくるとちょうど上から何人もの男たちが素手で大きな岩を落としている場面を目撃しました。雑工事すぎる。こっちの人って仕事の制服着てることが稀なのでこういう機会だとびっくりしちゃいますね。
たまーにドロドロのダートが現れて気をもむことがありましたが、森の中にあるカフェでお昼を食べたり川を眺めながらゆったり進んでいると、片側1車線の山道に車がずらり。ぴくりとも動かないのですり抜けて前に出るとまたしても人が道路を塞いでいました。
何かイベントごとがあるようでTVカメラが来ていて周りの人に君も見ていきなよ!という仕草をされたのですが、地形的に今進んでおかないと寝る場所が見つからなさそうでした。バイクの特権とばかりに人をかき分けて一人だけ先に進みます。
カヌーや釣り竿で遊びたくなるよい川が流れていました。
予想通り渓谷沿いの1本道が続き寝床探しに苦労しましたが、夕方になってダム湖の奥に入り込めそうな林間のダートを見つけ、辿っていくと湖を見下ろせる道の行き止まりによいスペースを発見。
紅葉の林でまた寝られたらなと狙いをつけていたのですが、静かな湖畔キャンプも大好きです。たくさんの流木が落ちていてあっという間に焚火を始めることが出来ました。流木って一瞬でつく上に煙が少なくて見つけるとつい火をつけたくなっちゃいます。
枝を入れ替えて面倒を見る必要もあまりないので、ワインを好きなだけ飲みながらよい時間を過ごしました。お酒ばかり飲んで結構贅沢してるつもりが1日1500円くらいで暮らしていけてるみたいです。
標高のおかげか気温が落ち着いたので今夜はぐっすり眠れました。