セロー250でユーラシア大陸横断 108

8/20-22

体の疲れが出てしまい起き出すのに苦労しました。延泊をしようと連絡すると、つい数分前に満室になってしまったそうで仕方なく出発。街を見下ろす山の上にあるマルコ塔へ向かいます。

住宅地から車が一台通れるほどのダートが一本伸びていて山の上の塔まで続いています。町からトレッキングがてら登るのがこの小さな町に来るツーリストの目玉のようですが、バイクなら楽々絶景を楽しめます。

町側を見下ろしながら尾根にたどり着くと、向い側の山と畑だけが広がる景色も同時に見られるようになってきました。

バイクを止めて歩き始めます。石垣の立派な壁を抜けると階段が続いていました。

文句なしの絶景です。昨日一日で十分取り返した気でいましたが、北マケドニアに来て本当に良かったと報われる景色でした。

後ろを振り返るとバイクで登ってきた白いダートが一望できます。

宿をチェックアウトしてすぐバイクで登ってきたおかげか、この景色を独り占めでしばらく時間を忘れて見入っていました。この景色を堪能したい気持ちと、体の重さですっかり根が張ってしまい延泊を決定。

2,3時間して人が来たのを見計らい、別の宿を予約してバイクで町に降りることにしました。

昨日聞いた通り山近くの畑でタバコの葉が干されている風景がちらほら見られました。買ってみたマケドニアのタバコは癖がなく吸いやすくてタバコ葉を見ながらまた一服すると格別うまい気がします。

町の中心部。日曜だったので店がほぼ開いておらず食事が出来ず苦い思いをしました。予約した宿にもうまく連絡がつかず予約アプリに記載した住所もズレがあって、宿のチェックインと食料の買い出しに2時間半もかかってしまいました。

だんだん具合が悪くなってきて、やっとチェックイン出来た宿でベッドに沈み込みます。

作りかけっぽい宿でしたが部屋もきれいでクーラーも良く効きました。個室で2300円。一休みしてウインナーとたまねぎをカレー粉で炒め、1.5Lビールで流し込みました。

腹減りとうまくことが運ばなかったイライラで暴飲暴食してしまい、更に体調を崩すことに。この宿にもう一泊して、翌日またマルコ塔に登りに行きました。いい景色ですがちゃんと具合が悪くて山頂でしばらく昼寝したのが、結果的にはいい思い出になりました。

延泊した日にやっと食べられたハンバーガー。やはりどこに行ってもこういう食事に外れなしです。

3泊したプリレプを発ち、次の国アルバニアとの国境の町オフリドへ。オフリド湖という大きな湖沿いの南北にそれぞれ国境があって、東側のオフリドへ寄ってから南側の国境に抜けるルートを取りました。

北マケドニアの運転は大陸水準的にそこそこ紳士で走りやすかったのですが、国境が近づいてくると雰囲気が変わってスピード狂だらけ。標識にいたずら書き、30km制限を80㎞に書き換えてしまっていたり、果ては銃の試し打ちの的にされ穴だらけの標識がいくつもありました。

オフリド湖を見下ろすように城壁に囲まれた町が広がり、なかなか風光明媚な観光地です。

石畳の街歩きと暑さが病み上がりの体につらく、観光もそこそこにしてバイクで進みながら湖畔沿いの景色を楽しみました。

湖水浴を楽しめる場所がいくつかあり、美しい水に惹かれて少し泳いでみました。日差しの厳しい残暑の中でも思わず悲鳴が出そうになる水の冷たさで、川からの流れ込みは氷のようでした。

15時に国境へ。マケドニア側はすぐに抜けられたのですが、アルバニア側でしばらく待たされます。どうやら国境の保険屋さんが席を外しているようでした。

結局30分ほどもすると保険屋来ないから通っていいよと言われ、アルバニアに入国してしまいました。入国スタンプも押してくれなかったのですが、EU加盟国ではなかった気がするのでその事実に思い至ってからじわじわ不安になってきました。

とはいえ引き返すのも気が重い距離を進んでしまったのであきらめて先へ。コルチャという町でsimカード購入。アルバニアの通貨は1レク(1,49円)、simは二週間40GBのプランで3450円でした。

コルチャを出てクジャクニという集落のほうへ向かってみました。面白そうな山越えのダート。郊外の村でフルーツと飲み物を買い出しして、川沿いをしばらく流しました。

あんまり綺麗な水ではありませんが川沿いに程よい野宿地を見つけてアルバニアの一日目が終わりました。不安は残りますが、寝る場所がスムーズに見つかるとなんとかできるかも、と気持ちが上向きになる感じです。

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