8/26
この日は朝から気合を入れて早起き。
リゾットで腹ごしらえ。
テントを開けるとこの展望が。
暑くなる前に歩き出そうと、8時20分ごろに宿を出発。
ロッジのある通りからこの展望。今日はバルボナ峠という場所まで片道6kmのトレッキングへ行きます。
本当はバイクで向かいたいくらいの道が続くのに、走れないのがもどかしいです。
小高い丘に上がると上の方にも牧場とロッジがありました。ここも素晴らしい景色。
ロッジのあるエリアに差しかかったところで急登が始まりました。
登山道はずっと森の中で気持ちが良いんですが、基本的にずっと登り。たまに平坦になる程度で下りは皆無。
どこまで登れば景色が開けるのか分からず、ゴールが見えないのがちょっとキツかったです。
樹林帯を抜けると開放感のある景色で気持ちのいい山歩きになってきました。
途中、小さなカフェが現れてホッと一息。そこからさらに40分ほど登ると、ようやく「バルボナ峠」に到着しました。約3時間半。
バルボナへと降りていく道と、岩山のピークへ向かう分岐があって、ここまで来てようやく見られる絶景が目の前に広がります。
バルボナ川が作る大きな谷、雪化粧のように白く崩れた土砂と木々のコントラスト……美しかったです。
帰りは2時間ほどで下山できたんですが、登りの急坂が効いていて足はガクガク。
片道6kmで獲得標高は1100m……そりゃキツいわけですね。
頑張ったご褒美に、生ビールを注文。これがまた美味い! しかも450円。思ったより安くて感動。
調子に乗ってレストランでポークステーキも注文。ビール付きで1800円。
味は大満足でしたが、ちょっと贅沢しすぎたかな……と反省。
宿に戻ってシャワーを浴びて洗濯。熱いお湯が出るのが本当にありがたいです。
ただ今日は子どもたちが騒いでるし、どこかに行ってた牛たちが戻ってきて、それに着いてきたハエが大量発生。ちょっとツライ夜でした。
8/27
今日はテスを離れるのですが名残惜しくゆっくりと支度をしました。
……と思ったら、またしてもトラブル続きです。エアマット、レインウェア、バイクのバッテリーに続いて、今度はガソリンストーブまで点火が怪しくなってきました。
仕方がないので、安いお酒で洗浄してみたところ、少しはマシになりました。意外と効きますね。
シュコドラへ戻る道も、相変わらず素晴らしい景色でした。
行きと帰りで違う表情を見せてくれる道は、走っていて本当に楽しいですね。
13時には無事に街へ戻ってこれました。
街なかではスーパーカブをよく見かけました。
他の国ではほとんど見かけなかったのに、アルバニアではやたらと走っていて不思議。
シュコドラではシーフードが美味しいと聞いていたので、気になっていたレストランに入ってみました。
店内では昼間からビールや白ワインを飲んでいる人が多くて、ちょっと羨ましかったです。
漂ってくる魚介の匂いがすごく良くて、期待が高まります。
シーフードリゾットを頼んでみました。
エビ、イカ、貝の濃厚なエキスがご飯にしっかり染み込んでいて、ものすごく美味しかったです。
具もたっぷりで、食べ応えがありました。これは大正解ですね。
そのあとバッテリーの不調を診てもらいにバイク屋さんへ行きました。
ベサという名前の感じの良い人が迎えてくれて、ジュースまで出してくれました。
バッテリーは弱ってはいるものの、充電すればなんとかエンジンはかかるようです。
今回はヘッドライトを電力の低いタイプに交換してもらいました。4,500円くらいしましたが、使い勝手はなかなか良さそうです。
午後は暑すぎたので、前に見つけた川に行ってみることにしました。
ところが前回の野宿地には車や自転車やバイクがたくさんあり、人が多くてにぎやかでした。
そこで少し上流に移動。石の堤防がいくつかあるばかりで人気はありません。
静かで落ち着いた雰囲気だったのでここで野宿することに。明るい時間からビールを飲みながらのんびりと夜まで過ごします。
川はこの辺りもきれいでしたが、流れが強く泳ぐには少し怖さもありました。
しばらくすると地元の人たちが歩いてやってきて、上流の堤防から飛び込んで、流れに乗って下流まで泳いでいました。
20〜40歳くらいの、いかにも川遊び慣れしているような人たち。
アルバニアの川ガキ達。どこの国でもこういう光景はいいもんですね。
自分も堤防の間でちょっとだけ泳いでみましたが、水がかなり冷たかったですし、流れの強さにやはり不安もあったので、すぐに上がって石の堤防で体を温めるサウナごっこを繰り返していました。
うだるような外気温でも川がキンキンに冷たいのはありがたいことですが、日本の川の遊びやすさって、あらためてすごいなと感じます。
天気も良くて風も強く、すごく気持ちのいい午後でした。
気がつけば、アルバニアも明日で最後になります。なんやかんやで一週間ほど滞在したことになりますね。
順調で想像以上の楽しい滞在ですが、ちょっと気になるのは入国時に加入案内のなかったバイク保険とスタンプを押されてないパスポートのことくらいです。まあ今更考えてもどうにもならかいのでなんとかなるでしょうの精神で次の国境へ向かおうと思います。