セロー250でユーラシア大陸横断 97

7/18-7/19

野宿地の前は穏やかなこの川も少し上流に行くとホワイトウォーターになっていてラフティングが盛んに行われていました。

やっぱりパックラフトを積んで走るのが理想です。テントや自炊道具をもう少し小さいものに換えれば行けるかも。行けたら南米まで向かう予定ですが、バイクを送る時は一時帰国するのでそのタイミングで挑戦してみるのもアリかもという気になってきます。

アンタルヤにやってきました。ここからフュトヒエまでは地中海沿いで人気のリゾート地だそうで小綺麗な街。

目的のアウトドアストアでやっと椅子を購入できました。アルメニア以来です。値段も良心的で3600円。

旧市街があって街歩きが楽しめますが、土産屋さんとレストランがあるだけの通りであんまり好みの街並みではありませんでした。一方通行が多すぎてバイクだと大変です。

海に面してる場所が崖になっているので、海沿いから見る街並みはなかなかの景観でした。郊外にあるビーチも綺麗で背後の山が美しく良いリゾート地という感じ。

無料のシャワーが付いているのがありがたかったです。

アンタルヤから幹線道路を40キロほど走ったところでちょっとした半島を見つけたので寄り道しました。

幹線道路は海から少し離れてしまうから暑いし車も多く、律儀に海沿いをなぞって走るとリゾート地だらけでこれまた走りにくくて難儀します。

看板にWi-Fiマークのあるキャンプ場をいくつか見かけましたが、値段が分からずどうも高そうなので見送りました。

スーパーで買い出しだけして半島の奥へ。

この辺は波が高くてあんまり透明度もなく、そんなに泳ぐ気も起きないのでわざわざキャンプ場泊まるのも勿体無い気になります。

そんな中ダートを走っていると海側の林が開けていて、バイクなら何とか入っていけそうでした。来てみると海側にも山側にも守られた適地を見つけて野宿します。

湿度が低いので木陰というだけで驚くほど涼しいです。

ちょっと急だけど海まで降りて行けました。あんま綺麗じゃないとか言いながら日向の暑さには勝てずひと泳ぎします。海水がぬるいけど潜ると結構綺麗でした。

使いたくて仕方がなった新しい椅子を出して過ごします。野宿の文明レベルが急上昇しました。木陰に座ってるだけで優雅なリゾート気分を味わえます。

夕日が沈む頃には日差しも和らいで穏やかな気持ちで海を見ていられました。

飲み差しで木陰に置いておいたビールがまだ冷たくてびっくりします。マジックアワーになると空と海の色が混ざっていき水平線から目が離せなくなります。

果物齧って朝ごはんです。日本だととても高くて中々手が出ないので贅沢気分。

改めてみると秘密基地っぽい面白い場所で、子供の頃の憧れみたいなものを消化できたような気がします。

実際子供の頃に友達と近所の河原の林に秘密基地を作ろうとしたことがありますが、外遊びの下手な平成キッズではぐだぐだでついに形にはなりませんでした。

まさか三十間近にトルコの林の中でこんなことになっているとは。あの頃には想像もできない未来です。

今日はメインの国道が海沿いになり、たびたびダートで登れる場所もあって良い景色です。

階段で降りられる小さな浜がいくつかあって、誰もいない浜辺を独り占めできます。水深が急に深くなっていて泳ぐと水が冷たくて綺麗。

海沿いの楽しみではありますが、泳いでからのバイクは身体が疲れやすくてハードになります。

カシュという街に着きました。崖の上から入江と半島が一望できます。半島の淵が青く光り、赤茶けた建物の屋根がリゾート感を強く放ってます。

実際とんでもない人混みでハイシーズンのリゾート地でした。飯屋もメニューに値段が貼ってあって呑気に喜んでると、食べた後で写真のメニューじゃないからと少し高い値段請求されてイラつきます。

味は良かったしこんなもんでしょう。近頃こんなことばかりで序盤に上がりすぎたトルコ人へのハードルが日に日に下がっていくのを感じます。もちろん良い人がたくさんいるのも身をもって知っていますが。

気を取り直して半島に進んでいくと海を見下ろせるローマ劇場がありました。先日のアスペンドスとは比較できない雑な保存で説明書きもないので詳細が分かりませんが、無料で見られるのはありがたい景色。

遺跡から奥は半島がぐるっと一周リゾートになっています。常はリゾートなんて見ると金持ちがよ、と僻みの心が沸いてきますがいざ本物を見てしまうとただただ憧れます。泊まってみたい…。

そんなリゾート地が海沿いを独占していて降りられず、僅かなビーチは凄い人混みで足込みしました。走りながら探すと林の奥に綺麗な岩場が見えました。背の低い灌木で膝をボロボロにしながら藪漕ぎするとプライベート磯。

故障を恐れながらGoProも使って水中撮影。珊瑚礁や魚影がないと何を撮ったらよいのか迷いますが、ただ泳ぐだけならとても綺麗でよい海でした。

海沿いを離れ再び山側へ。国道から逸れるとやはり水飲み場があって、海水でベタベタした体をすっきりさせられます。

アンタルヤからフュトヒエまではリキュアの道という有名なトレッキングルートになっているそうで、実際カシュでもクソ暑いのに大きなザックを背負っているヨーロピアンを何人か見かけました。

ロングトレイルなら全てが歩道というわけではなかろうと近くに来てみると、案の定バイクで走れるダートを見つけました。

人の手が入らぬ綺麗な入江です。確かにこんな海を眺め、泳ぎながら歩けるのなら素晴らしいトレッキングになりそうです。

道を探しているとMAPS.ME にフリーキャンプと記載された場所を見つけたので覗いてみました。車道はここで終わっていて目の前は断崖絶壁。周りは山に囲まれていて昼間でも素晴らしい涼しさです。ここで一泊させてもらうことにしました。

さっき見たトレイルの事を思うとテント場で居ても立っても居られなくなり、椅子と飲み物を脇に抱えて海側の岩山を登り始めました。

ヤギが歩いた獣道だけでまともな登山道ではありませんが、絶対いい景色になると確信があって上り詰めます。すると予感が的中して水平線や美しい砂浜を見下ろすことが出来ました。

日差しがきついけど1時間ほど椅子に座って崖上チェアリング。改めていい買い物でした。

すぐ上や対岸の崖上にキャンプ場があるようで、時折声が聞こえてきたのですがご飯を作っていると2人ほどこちらに降りてきてる人に声をかけられてびっくりします。英語の話せる人でしばし世間話しました。

野宿地もなかなかの展望で、再び現れたハチと戦いながらも夜を明かせました。

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