6/22
朝リダがコーヒーを淹れてくれたので涼しい庭で寛いでいると、べちゃっという何かが潰れる大きな音が。アプリコットが落ちてきていました。よく見ると庭の木はアプリコットとベリーの木で、フルーツだらけ。
落ちてきた実をリダが洗って出してくれました。やっぱり美味しい。しかし子供の頃に生のフルーツを食べる習慣がなかったので、一度にたくさん食べると気持ち悪くなってしまいます。
天気が良くて話が違うなーバイク乗りたいなーとそわそわしながらメトロで街に出てきました。エレバンは至る所に水飲み場があって、みんな通りすがりに飲んでいくので面白いです。地下水だそうで冷たくて美味。
街中にも立派な教会がありました。
調べていたご飯屋さんが閉まっていて、なら昨日の夜いくつか見かけたシャウルマ屋でも、と思うとこちらも見つからなかったり準備中で食いっぱぐれます。ふらふら街を北上していくと、どんどん高級そうな街並みになり、巨大な階段が見えてきました。
中にエスカレーターがあって、登りながらアート作品?を見ることが出来ます。僕の美術力だとイマイチぴんときませんでした。
上まで登ってしまうと流石に絶景。エレバンはやはり街並みが綺麗です。
とてもお洒落な街並みなのに、なんだか気取ってなくて自然体で歩くことが出来ます。居心地のいい街です。オープンテラスのあるカフェがたくさんあって、つい寄りたくなります。
あんまり予算もないので木陰のベンチで休もうとすると、どこもかしこも満員でした。老若男女タバコを吸ったり何かを食べながら仲良さそうに話していて、歩き疲れながらも見ていると癒されます。
あんまり暑いので買ってみたリンゴのスムージー。本当に激マズ…。
昼を過ぎてもむしろどんどん天気が良くなってきて、街歩きも満足してきたので宿に戻ってバイクで郊外の教会までツーリングに行くことにしました。
ガルニ神殿という遺跡とゲガルド修道院という教会が同じ道にあって宿から片道50分ほどの道のり。
空荷のバイクで市街を抜けて山道を走り出すと最高の加速感を味わえてバイクの楽しさを思い出しました。セローは90kmくらいまでスムーズに加速するし、やはり軽いので自分の旅には最高の相棒です。エンジンのフィーリングもすごく好みでなんとか安く日本に持って帰れないかなと考えてしまいました。
ガルニ神殿の手前あたりでガルニキャニオンという文字を見つけて寄り道しようとしたのですが、渓谷っぽい道をどんどん外れて山岳の見晴らしのいい快走路が続きます。前後に車がいなくて思わず飛ばしてしまって気がつくと山に囲まれたダム湖に着いていました。
ここがとても景色が良くて湖畔沿いにたくさんの道がついているので絶景の中山を登ったり湖畔に降りたりしてダート遊びができます。空荷だと思わず夢中になってしまうのですが、空気圧が高くてよく跳ねるので怪我しない程度に気をつけました。
テントを張れるようなところもあるし、釣りをしてる人が多くてまた来たくなります。
ずっといい道が続くのにゴープロの電池を忘れてしまってとても悔やみました。
散々遊んでから道を戻ってガルニ神殿に到着。入場料と駐車料で600円くらい。たぶん先程行けなかったガルニキャニオンが一望できました。
肝心の神殿は立派ですが中に何があるでもなく、案内板みたいなのに人が多く集まってて見れなかったので、あんまり感慨もないままでてしまいました。
そして本命のゲガルド修道院。山道の行き止まりにまた見上げるような崖があり、よく見ると崖の中に十字架がいくつも立ってきます。
無料で中に入れて石で出来た十字架のレリーフや内部の素晴らしい建築に見惚れました。ここも夢中になってる間に説明書きっぽいのを見逃したので、暇な時にルーツを勉強したいです。
帰り道にやっとアルメニアの人にとっての聖地アララト山が雲から出ていました。万年雪だそうで、これからいくいろんな地方から見れるのを楽しみにしたいます。
アルメニアはコニャックが有名だと聞いたので、たぶんコニャック?を購入。アプリコットのお酒もあってそちらの方が気になりました。
お昼に買って美味しかった駅前のサンドイッチ屋で夕飯分もテイクアウトしたので晩御飯に。カリッとした鶏肉にポテトやピクルス、スパイシーなソースが絡んで最高に美味しいです。
明日はいよいよエレバンを発って南の果てやセヴァン湖という大きな湖を回る旅に出ようと思います。
リダに明日出ることを伝えていまさら値段を聞くと一泊2000ドラムでバイクの駐車料で1000、2日で5000ドラムでした。一泊1000円近くしてしまうので、確かに設備のある他の宿に人が流れるのも納得だなーと思うのですが、やはり人の良さ居心地の良さは変え難いのでいい滞在になりました。