セロー250でユーラシア大陸横断 69

10月23日~24日

ヴァルハシで一緒に遊んだ方達とお別れして近場を散策。

ちょうど谷あいに村があるのですが両岸の展望がどこからでも楽しめます。崖上にも登れないものかとしばらくうろうろしてダート走行。行き止まりばかりですが満足して出発。

現在地は南西の辺りなのですがジョージアの真ん中あたりにあるクタイシという街へ北上するルートを取ります。

東のトビリシからやってきたので一部同じ道を戻ることになるわけですが、行きがけに気になった場所を待ち合わせを気にしていくつか残していたので寄り道していきます。黄色く紅葉した川沿いに古城と古い町並みが点在していました。

村の人も寄り付かないのか城の周りには人気が一切なく補修中でも味わい深いお城見学を堪能。中に入れたら最高でしたね。お城の周りは川と村を見下ろせる丘になっていて、一休みしてるとぽつんと1匹だけいた犬になつかれてしばらく穏やかな時間を共有してきました。

人目が多かったので写真は残せなかったのですが、ローカルな古城と村巡り最高です。近場に川に面した林を見つけ今日はここいらで足を止めて…と思っていたらたくさんの馬が水を飲みにやってきたので退散することに。牧場的なスペースと野山の境目が全く分かりません。

クタイシに近づくと日本の田舎にある幹線道路そっくりの道路環境になってきました。舗装の傷みとかカーブの具合とか勾配、そして渋滞。ロシアからこっち大陸では遅い車をみんなパスしていくので郊外では渋滞と無縁なのですが、見通しの悪いコーナーと追い越し禁止の直線がいやらしくかみ合っていてみんなイライラです。前が詰まっていても無理やり抜いてくる車が多くてこちらもストレスでした。

そんな道路に疲れてわき道と野宿地を探すのですがこれも空振り続きで、村への生活道路以外にほとんど道も空地もないので疲労がたまる一方でした。

結局暗くなってからクタイシの手前10kmほどになんとか寝れそうなスペースを見つけて就寝。

道から少し外れた小川の前でした。虫が多いのと意外と夜間の交通量あるのがたまに傷。

やっと着いたクタイシでジョージアのsimカードを購入して食料の買い出し。これからロシアとの国境も近い山間部の村ウシュグリを目指していきます。例のごとくマップの地形を見て面白そうだからという動機だけで動いています。どう見ても道中まともな街がないので食料確保がクタイシ一番のイベントでした。

澄んだ川沿いの細い舗装路を縫って走ると急に開けた山裾の村があらわれます。これがジョージアらしい景色なんですね。なじんできても毎回声を上げてしまう嬉しい演出です。男の子なので高いところにある塔とか教会を見つけると一々楽しくなってしまうんですよね。

道は再び細い山道になるのですがたびたびこんなところにって場所に集落が現れます。市街地も素敵でしたが、このあたりの田舎の建物の素敵さはこの旅でも5指に入るレベル。山間部なので急に冷え込んでシンとした空気の中、林で薄暗い道を歩いていくブタが妙な哀愁を漂わせていました。

バイクで走っているとたまに戸口から人が手を振ってくれたり、林から抜けてくる風も気持ちがよくてこのあたりは景色以外も鮮明に記憶しています。空気感が残るのが一番良い旅の思い出になりますね。

エモさしかない集落を抜けるとやはりまた展望が開けたので一休み。人はいくらかいるもののやはりお店らしいお店もほとんど見ないので食料の用意が生きてきます。

この集落を最後に道がダートになり、道の程度から見るに少し苦戦しそうな予感がしたので14時と早い時間に荒れ果てた河川敷を無理やり走り抜け、川沿いの林にテントを張りました。昨日みたいに寝る場所のない焦りの中走るのは慣れているからこそ連日続くと辛いものがあります。

紅葉した山を見上げながら早めの晩酌。何気なく手に取った現地の安ワインも甘口ですがべたつかずふわっとした風味がとてもよきでした。夕方以降外にいるのもつらいような寒さになってきたので自分の判断に改めて納得しながら今日は就寝です。

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