セロー250でユーラシア大陸横断 18

6月7日

ペットボトルカイロを作っても寒さに負けてやや寝不足。夜外に出ると街の夜景も近いのにたくさんの星が見えまさに山の星空でした。

がれた急斜面をそろりそろりと降りて街へ。道中もやはり綺麗です。

食堂で朝昼兼用のご飯。注文が通じているのか怪しくて一度出ましたが、ちゃんと準備されてました。羊肉をとろっと煮込んで米にかけるだけ。モンゴルの飯はシンプルでよいです。

店員さんと常連の兄ちゃんたち。バイク乗りらしく言葉は分からなくても盛り上がれます。この旅でバイクとタバコが人との縁のきっかけ作りをしてくれていますね。

酒と飲み物を買いだしてテルレジ国立公園へ。特徴的な岩山がたくさん見られる景色で面白いのですが、舗装路で行く道沿いにはたくさんのロッジやゲルの宿泊施設、乗馬体験とまさに観光地。

こういうところが苦手なので引き返して川沿いに出てみました。

たまに釣りをしながら川沿いを走っていくとしっかりとした道が現れ、山を見上げながら草原を馬と走る景色に。

どうにも我慢できず今日も山の方へ向かってみました。するとさきほど走った国立公園の道路を見下ろせるところに到着。山頂にたくさんの牛。ここから見る岩山のきれいなこと。

草原に降りて道を走ったり逸れたりしながらぶらぶら。ずいぶん小さくなった川が美しく、林のそばに川越しに山を望める絶景を見つけたのでテントを設営します。今日は日差しがきついのでタープも張りました。

夕方川でビールを冷やしながらご飯を作っていると、一頭の馬に乗った青年がこちらに駆けてきました。とてもフレンドリーな青年でお互いバイクや馬を誉めあいました。その長い棒で家畜引っ張るの?と聞くとノリノリで実演してくれます。家はどこなの?と聞くと漠然とあっち、という答えが返ってきてああ、素敵だなぁと思いました。

川沿い特有の風が吹き、一度テントに避難してから日没後に外へ出ると、三日月と輪郭だけのぼんやりした山、焼けた川の景色が綺麗でした。

6.8

今日も快晴で最高の景色。昨日釣り中落としたオピネルを偶然見つけて大興奮。もうなくさないように気をつけねば。

馬に乗った少年に出会って少しおしゃべり。若くてもやっぱり馬の扱いが達者で素敵です。

さて、今日はロシアの友人リマに誘われたモーターサイクルフェスティバルの日。場所はウランバートル郊外にあるチンギスハーン像の公園です。野宿地から割と近く、早く着きすぎた上に暑くて近くの山の上に避難。

しばらく時間をつぶしていると写真の拡大機能で人が集まってるのが分かったので再び会場へ。想像以上の数のライダーたち。たくさんの種類のバイクにバギー。これは楽しくなってきました。

リマの妻ラリーサを送ってくれたどこかのホステルのオーナーさん。

リマを見つけて会場の奥へ。公園の周辺にはたくさんのゲルがあり、祭りの参加者が宿泊しています。2日間にわたって行われるイベントなのです。ゲルのある草原に次々とアメリカンやビッグオフロードが乗り入れてきて、日本では見られないワイルドな風景にわくわく。ゲルはベッドが足らず床まで満員なので僕は持参のテントを横に張り、さっそくビール片手に祭り見物。

祭りには各国からたくさんのチームが参加していてとても硬派で昔ながらのライダーたちの集まりです。リマの友達を次々紹介してもらい、ときには知らない人とも握手、ハグの嵐。当然のようにビールをチェイサーにウォッカを飲み始め、数時間で轟沈。

6.9

最悪の二日酔いです。とにかく寝たのですが効果が薄く、重い体に吐き気と頭痛。朝早く若いお姉さんが勝手にテントへ入ってきて何か妖しげな雰囲気を出されたのですが、何もかもどうでもいい体調だったので日本語でしゃべりまくりテントから出ていただいて2度寝。

1日みんなに心配をかけ通しでした。朝ごはんはなんとか口にできたものの、モンゴルのあぶらっぽい食事がきついです。昼食は注文直後に冷や汗が止まらなくなり、メニューが来たものの席を立って近くのソファに撃沈。

1時間休んでからゲルに戻りみんなでずーっと昼寝していました。15時くらいからウランバートルへ戻り、ホテルの1室に6人で宿泊。

バイクに乗ってシャワーを浴びたらだいぶ体調が戻ってきました。しかしさすがに今日のビールは遠慮して早めの就寝。前言撤回、みんな超人でした。

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