5月29日
森に朝日が差してとても美しい景色です。爽やかですがやはり寒い。
昨日は友達に教わったペットボトル湯たんぽを試したらぐっすり眠れました。朝はそのまま飲んだりコーヒーに使ったり出来るしとてもおすすめですよ。
森を眺めながら食べる朝ごはんとコーヒーは格別でした。食後に軽く散歩して撤収。
舗装路を走り出しても寒く、昨日とは全く違う季節のよう。そしてここ数日ずーっと風が強くて360度遮るものがないので色んな方向から風に吹きつけられ寒いし疲れるしでぐったり。
昨日は珍しく温かかったので特に今日はつらく感じます。
朝食を多めにとったのに寒すぎてすぐに空腹になり、見つけたカフェにピットイン。
見た目が古めかしいので期待せず入ったら料理を指さしで盛ってもらうスタイルだったので、
嬉しくなって食べすぎました。この頃ほんとに取れてなかった野菜をもりもり。wifiもあってびっくり。
その後も景色はいいのですが意識を失った方が楽になれそうな責め苦を受け続け、
ときたまカフェに入ってはコーヒーで回復。この店はおばちゃんがとても感じよく、買ったパイがサクサクで美味!この頃アメリカーノというと基本ニェットなので飲み物も甘々です。砂糖でパワーチャージ。
あまりにも田舎なので不安になりウランウデまでは一本道なのか調べてみると2つルートがありました。距離が全然違うので短い方を選択。しかし走り出すと明らかに幹線道路を外れていきます。不安。
残金が心もとないので通りすがりに町銀行でお金をおろします。入るときに金属探知機みたいなのがあってどきどき。1万ルーブル下ろしました。日本円で18000円くらい。あとはバイカル寄ってモンゴルへ向かうだけなので十分です。
面白い田舎町でしたが地面が砂地のダートでおっかない道のり。
町を抜けても案の定ダートが続き、道幅がかなり広い幹線道路のようになりました。
話に聞く昔の北海道のようです。70kmで快走すると最高に気持ちいい道。でもたまに砂溜まりや妙なギャップがあってフル積載バイクだと立て直すのに一苦労。
そのまま100kmほど走り切り、最後は荒れた舗装路に出てウランウデにやってきました。
これまでと違う展望。山脈が続き、山裾に民家がずらーっとへばりついているのが見えて興奮。
市街地に入ると意外と都会でかなりデカいショッピングモールや建物が多数。
そして車が多く路面電車もあるので道が大混雑。
バイク屋さんを訪ねてみました。かなり辺鄙な裏路地にあるので大丈夫かしら、と思ったら
職人気質な男たちがぞろそろ出てきててきぱきと作業してくれます。なめたボルトをボスが車で買ってきてくれて、足りないオイルも入れてもらえました。気づかぬうちにあちこち緩んでいたところも増し締めしてくれて一安心。
左がボスのセルゲイ。右は若い陽気な兄ちゃん。
6人くらい居たけどシャイで写真は写ってくれませんでした。でもとてもいい人達。バイクが好きなのが伝わってきます。
スーパーで買い出しして予約した宿を探しますが見つからず一苦労。近くの場所で人に道を聞いたら違うホステル連れてかれた上チップを要求されてうーんという感じ。そのうえそのホステルも僕の予約がないのに(僕の携帯の予約画面を見ながら)大丈夫、ここで間違いない。まず部屋を見せよう!みたいな感じで話をごり押ししてくるので荷物取ってくるふりして退散。
その後電話やメールを繰り返してなんとかホステルにたどり着きました。さっきの場所の目と鼻の先。でも普通の団地に看板もないのでまずわかりません。
アパートの一室を貸してる民泊でふかふかのベッドにキッチン、そして湯船に洗濯機!これすべて貸し切り。そしてお値段なななんと1300円!夢のようです。いつのまにか日付変更線をまたぎまた1時間1日が遅くなっていたので疲労困憊、
久々のお風呂を堪能したらあっという間に寝てしまいました。
5月30日
宿でお昼までのんびり。朝風呂を楽しんでからブログの更新をしました。
13時にウランウデを出て、バイカル湖方面へ。目指すモンゴル国境はウランウデの南にあり
バイカル湖は西側なので行って帰ってくることになりますが、世界一の湖というのをこの目で見たくなりました。
ウランウデを出るとロシアらしからぬツーリング向けな道になり、ヘアピン的なカーブまで現れました。のどかな田舎を抜けていきます。
金木犀の木。
牛を追う人にも遭遇。かっこいいなぁ。
ついにバイカル湖に到着。これは凄い!凄いけど遠い!と思い近寄ろうとするとらくだのこぶのような巨大な植物が網の目のように生えていて、とても湖まで近寄れません。
悔しいので湖に近寄れそうなところを探して走りました。
遠目にですが湖を見ながら面白いダートを抜けていきます。
村の近くで見た馬に荷台を引かせて走るおじさん。
目の前に池みたいな水たまりがあるけど一体どこへ…?と思ったらそのまま突っ込んでいって越えていってしまいました。かっこいい。
湖に向かえそうなダートを見つけて進むとようやくバイカル湖に近づけそうな雰囲気!道が程よく荒れていてとても楽しく走れました。馬がいて思わず足を止めます。
角のように湖に突き出した土地になっていて、進んでも進んでも先があります。幅は広く両サイドが湖になってもまだ湖面からは遠くて実感がありません。やがて道は固めの土にさらさらの砂が積もった状態になり、フル積載だとかなりエキサイティング。しかし変なスイッチが入ってこのまま先端まで行ってやろう!という気になりました。
先端に到着。湖は遠浅で水がとても綺麗。水鳥がたくさん飛んでいます。達成感と景色の気持ちよさにぼーっと一息入れていると、バイクのスタンドがかませた流木ごと沈んでしまいバイクが一人ゴケ。この頃このパターンが多くて積載したままでも起こせるようになってきました。
こんな道で中々スタンドが沈まない場所が見つからず、あまり写真はありません。
来た道を戻りつつ野宿地探し。来た方から見て右岸の岸になんとか到達。途中突然に湿地帯が現れバイクがずぶずぶと沈んで焦りました。
あまりにも広すぎる野宿地。最高の展望です。
ベーコンをニンニクしょうゆで炒めて炊いたご飯に乗っけていただきます。
バイカルの奥の山に沈む夕日と焼ける湖面。
そのままたき火を開始。かなり冷え込んだので温かさが染み入りました。
コメント
うわ!素敵すぎますね!人生に一回はやってみたかったバイカル湖でのキャンプが羨ましいかぎりです。以前北海道の支笏湖の美笛キャンプ場でその景色に感動しながらキャンプをしたことがありますが、バイカル湖のスケールがそれを遥かに超えてる気がしますね。ほんとにいつかは行ってみたい!
支笏湖もとてもいい場所ですよね。大きさで比べると確かに圧倒的ですバイカル湖。飛行機とバスでも行くことが出来るのでぜひ。
写真がきれいで、ロシアの広大さに圧倒されます。
ロシアの人たちって、なんとなく冷たそうで、上から目線なのかと思っていましたが、読んでいて、少し偏見を見直すことができました。
いつも、楽しく読んでいます。
確かに冷たい人も中にはいるのですが、圧倒的多数の人がフレンドリーでよく笑います。
一昔前のイメージのようですね。いつもありがとうございます。