セロー250でユーラシア大陸横断 2

DBSフェリー~ウラジオストク~バイク受け取り

5月12日

夜だけ少し揺れましたが快適な航海。

朝からしっかり食べれて幸せです。ここぞとばかりに葉っぱと芋を接種。

9時に韓国に寄港しました。
デッキから韓国の町並みが一望できます。境港ほどではないですが、
市街地から離れていてあまり見どころも無さそう。

部屋に戻ると船員さんが降りるかどうか聞きに来ます。何時間いれるの?と聞くと2時間以内に戻ってきて、とのことで時間も少ないし気だるいのでこのまま船で過ごすことにしました。

ところがこの判断は思い切りミスで、当然ながらみんな降りるのでこの日のランチは船にないのです。のんきにお腹を空かせてから気づいたので一人切なくデッキで300円のどか盛とんこつカップラーメンで昼食。景色と海風が気持ちよくこれはこれでうまいです。

そいえば検査の時に国際ナンバーに付け替えるのを忘れていました。ロシアの通関でなんだこりゃ、となって揉めたら嫌なので船員さんを捕まえて事情を話すと停船してる今ナンバーを替えさせてもらえることになりました。

バイクのとこに行くと気のいい貨物係の兄ちゃんたちがぞろぞろ集まってきて、作業を手伝ってくれました。めちゃめちゃ人懐こくて癒されます。

14時ごろに出航。お客のメンツもがらりと入れ替わり僕の部屋も韓国人たちで満室に。夜メンバーの長老みたいな人がアメニティと勘違いして僕のタオルを使っちゃたりとげんなりしましたが、話してみるとなんと7人くらいのおじさんたちが全員僕と同じユーラシア大陸横断ライダー!

みんなBMW乗りらしくて3か月でポルトガルまで行ってしまうそうです。こうなると話が盛り上がって楽しい船室になりました。船酔い防止でベッドで寝っ転がってると飯の時間だぞ!と毎回教えてくれるのもありがたかったです。

この日のディナーからメニュー使いまわし作戦が始まりました笑

2時間読書しては甲板で涼むサイクルでほんとうに豊かな船旅でした。完全個室三食wifi付フェリー(家賃月5万)があったら年1か月くらい乗りたいです笑

5月13日

いよいよ到着ウラジオストク!

ヨーロッパな雰囲気の建物が棚田のように段々建った街並みが見えてきます。きれいな教会の前に軍艦がずらりと並んでいて他のお客さんもおおーっとどよめいてて面白いです。

そうこうしてるうちに下船の招集がかかっていたようで、日本でも毎回やってしまうなこれと思いながら大慌てで荷物をまとめます。韓国のおじさんたちが待っていてくれて待合室で待機後下船。

ここまで数百キロ運んでくれたイースタンドリーム号。

ロシアの入国審査もかなり緩めでしたが一応X線検査があって緊張。
しかし心配したガソリンストーブも何も言われず無事にロシアへ入国。

ロシアの通関代行会社 Links.ltdのユーリさんが出口で待っていてくれました。ひとまず予約しておいたホステルに送ってもらいます。

とにかく道路は大渋滞で3~4車線ある道路も基本両サイドはフルに路上駐車という車と坂だらけの街です。ユーリさんの車も止められないのでチェックイン後合流の形に。

ATMでルーブルの単位が分からず少額を何度も下ろしてしまって無駄な出費。チェックインして外でユーリさんを待っているとかなり肌寒く、晩秋の北海道という感じでした。海風が強くこれでバイクに乗るのは…と不安が募ります。

この日はユーリさんに連れられロシアのsimカードを購入。データ通信無制限、通話付きで2か月1400ルーブル。

ルーブルは1.6円くらいなので2円で計算しても2800円以下。思ったよりだいぶお得で安心しました。今日の宿も2泊で1080ルーブルなので1泊1000円出せばかなりきれいなドミトリーに宿泊できます。

広場とウラジオストク駅。この車両はモスクワまで行くんだよ、と教えてもらってびっくりです。何千キロ走るんだろうか。

ユーリさんにもう用事はない?と聞かれロシア料理ってなんかおすすめあります?と聞くと一緒にレストランへ行ってくれることに。

実物をカウンター越しに指さしで盛って会計してもらうタイプのところで選ぶところから食事を楽しめます。豚の角煮的なのとライス。300ルーブル。

何が飲みたい?と聞かれビアー!と答えるとビアー!?と若干引かれましたが、ここのビールは自家製なんだよと教えてくれて2階のバースペースでいただきます。

なんとグラスで75ルーブル!かなり飲みやすくフレッシュな香りがします。これで150円なんて…。どうもロシアはビールがかなり安くておいしいみたいです。これからの晩酌生活が楽しみでなりません。ウォッカを買ってる場合じゃない!

ユーリさんと明日の予定を確認してこの日は終了。

5月14日

9時集合なのにウラジオストクに時計合わせするのを忘れており、(時差1時間)顔も洗わずホステルを飛び出す羽目になりました。

車でカスタム(通関)へ。linksの社員のお姉さんに渡される書類にひたすた日本語でサインを続け、1時間以上オフィスで待機。椅子もなく人も多く手持無沙汰です。昨日別れた韓国人ライダーたちもやってきて全員と握手。どうも異国の地でライダーに会うと連帯感があります。

他の書類は事前に送った写真でOKだったようで、最後にパスポートのみ実物を見せて手続きが完了しました。

次はロシア国内で必要なバイクの強制保険へ加入しにいきます。かちっとしたオフィスに怖そうなお姉さんが仕事してて緊張。2か月で4625ルーブルでした。

その後昨日のレストランで下ろしてもらって解散。

今日はプロフという中央アジアで多く食べられてる炊き込みご飯。大好きな漫画で出てきたやつ!と大興奮。そして超美味。一緒に持ったハンバーグもしっかりしてて食べ応え抜群。

昼食後はしばらく待っててといわれたので街歩き開始。今日は快晴で15度前後。涼しくて気持ちいい散歩日和。

飯屋の横にあるレーニン像。

建物が石造りなので街の中に歴史のある古い建物が自然と点在しています。文化財にも出来そうな味のある古いビルとかアパートメントが生活に使われていて、この辺日本とは違って面白いです。

車は日本車が多く、それも普通の現行車をよく見かけます。プリウス、キューブ、セレナなどなど。トヨタ、日産が多いです。味のある旧車やナンバー無し、フェンダーなしと車事情も複雑怪奇。車も好きなので時折日本じゃみないのを見つけて喜んでました。

適当にぶらついてると船から見えた橋が見え、橋のたもとを見ると展望台を発見したので急な坂をどんどん上って展望台へ。

海と山の傾斜にうまく建てられた町並みがたまらなく絶景。汗かいた体に風が心地よく、何時間でもいられそう。しかし着いた瞬間ユーリさんから着信がありあまりにも短い滞在に…笑

街を歩くと男も女もおしゃれさんが多くて人を見てるだけで楽しいです。アジア人はほとんど見ません。

人の写真を撮りたい気持ちをぐっと抑えて歩いてたらやれやれと目線をくれたキッズ。

そしていよいよバイクとご対面。洋画の冒頭でよくある釈放された主人公のよう。再会を喜びユーリさんの先導でホステルへ。かなりの交通量で緊張しますが、高揚感が勝ってテンションが上がります。

都心部はさすがに車線変更なんかで一部ぴりぴりしてる感じはしましたが、それでも横断歩道ではどの車も必ずぴたりと止まり、かなりの交通マナーを感じました。むしろその辺は日本が悪すぎるのかも。

渋滞の中スーパーでビールと朝食、バイクショップでチェーンオイルを購入し、今日は終了。いよいよ明日からバイクでユーラシア大陸横断の旅がスタートします!

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コメント

  1. nmind より:

    はじめまして!偶然Twitterで知って訪れました。nmindと申します。

    キレイな写真と文章、自分も一緒に旅してる気分になります。ウラジオストクはそんなに遠くないのに雰囲気はもう既にヨーロッパですね。街並みもキレイで異国風情がすごい!いよいよ本格的な旅、運転気をつけてたくさん楽しんでください。この旅を応援してます!

    • tekkamenn4 より:

      見てくださってありがとうございます!
      ウラジオストクはお手軽に異国感を味わえて、短い旅行にもおすすめです。
      運転気を付けますね。