セロー250でユーラシア大陸横断 114

9/2

今日もいい天気。
思ったより斜めの土地で体が休まってない感じ。

湖を見てみるとかなりの透明度で朝から泳ぎました。
水が程よくぬるくて気持ちいい。

首都サラエボに向けて北上。道が見晴らしよくて牧草地や山を眺めながら快走。
ガツコという街で早めの昼飯。ビーフシチューが安くて美味しい。コーヒつけて850円。

スーパーも物価が控えめな感じがします。

メインの国道を避けて山を横断するルートへ入りました。あまりにのどか。岩山や緑の山、開けた高原を見下ろす街並み。

またしても寄り道の勘が冴え渡ってしまったようで、山域の中心部を通るダートに突入。

交通量が全くなく、山の中にセローのとことこしたエンジン音だけが響いています。崖を抜けて稜線を走り、開けた丘陵と山を眺めながら気持ちのいいダート走行を楽しみました。

しかしあまりにも長い道。贅沢な話ですがちょっと絶景疲れしてしまうほどです。

50㎞ほど走り抜けて山域の中心部に。ひんやりした風を感じて、バイクを止めれば無音の空間がやはり癒されます。

峠を上りきるとまた一段階景色のレベルが上がってしまいました。もう疲れも忘れて楽しさ全開で次のコーナーへと駆け抜け続けていきました。

結局100kmのダートを走ってさすがにくたくたですが、心地の良い充実感です。首都サラエボに到着。

というわけで会う約束をしていた人のところへ。サラエボ在住のチュポと久々の再開。彼とは3年前にモンゴルの平原のど真ん中ですれ違って連絡先を交換していました。サラエボから僕と逆ルートで日本まで走り抜けたそうです。

ほかの旅人と関わるのとまた違い、同時期に大陸横断をしてるライダーとは言語を越えた連帯感が芽生えます。つたない英語で話が弾みました。

チュポは街で一番のパブを経営していて、お店でピザをごちそうになってしまいました。話もひと段落したところで宿はどこかと聞かれ、その場で予約すると送って行ってくれることに。

宿の場所が分かりにくかったので案内助かるなーと思っていると、宿のレセプションまで付いてきてくれてそのままさらっと宿代を支払われてしまいました。

しかも三泊分。サラエボを好きになってほしいから、ゆっくりしていってくれという彼の好意です。感謝してゆっくり街を満喫することにしました。

期待以上の景色、通りすがりの人の笑顔や久しぶりに会えた友人の好意、いろんな嬉しい感情でふわふわした幸福感に浸りながら街歩きを楽しみました。

9/2

今日も宿から街に繰り出します。世界大戦の引き金になったラテン橋。

サラエボといえば負の歴史が有名すぎて、実際はっとするような景色もあります。ただ今は首都とは思えないほどのどかで、人は親切で明るくネガティブな印象は全くありません。昨日のいい経験がなくても好きになれていた街だと思います。

バシュチャルシアというバザールを軽く見たあとブレクで朝飯。ブレクというのはおかずが入ったパイで、前にもどこかで食べましたがボスニアのミートブレクは別格。肉がジューシーで、付け合わせのヨーグルトの酸味が爽やかで良く合います。

そのまま街の高台にある展望台へ行きました。歩きで来たのを後悔するような坂道でしたが、報われるような景色です。

木陰のベンチで人懐こい猫を撫でながら、朝の気持ちいい時間を満喫しました。

坂から降りてきてまた別の猫たちに絡まれながら街歩きを再開です。

街の中心部を川が流れているので街歩きのルートが絞りやすくて助かります。

お昼からご機嫌で生ビール。ヨーロッパ観光地の異常な物価高から解放されて、安くておいしいご飯やお酒を選ぶ楽しさが帰ってきました。

ぶらぶら歩いているとそこかしこから教会の鐘の音が聞こえてきて異国を感じます。こないだまではこれがモスクから聞こえるアザーンだったので、この辺の切り替わりがユーラシア大陸横断の面白いところかもしれません。

ネットで調べた評判のレストラン。値段がだいぶ上がっててちょい気おくれしましたが、野菜にひき肉を詰めたこの料理が絶品。ワインもこういう食事で飲むと一層おいしくなりますね。

モンテネグロに続いてボスニアもさっそく大好きな国になってきました。

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